俺の妹がこんなに可愛いわけがない 2

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 2  Amazon
コミカル5シリアス3燃える2
伏見つかさ俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)アスキー・メディアワークス,2008
シリーズ感想
伏見つかささんの作品感想
真妹大殲シスカリプスに熱中する京介と巻き込んだ張本人であり妹の桐乃の関係を描いたシリーズ2巻目。相変わらず兄に対する桐乃の態度はひどいの一言。「あんたエロゲーマーの鑑ね」とか。あるいは、桐乃の友達が来ている隣の部屋でエロゲに勤しめとか玉砕命令出してきます。
もっとも京介自ら特攻することもあります。とんでもない単語をググってますよ。おいしいご飯に釣られて拷問部屋に直行しすぎ。……それさえも見ている私からしたらおいしいんだけど。怒ってパニクってる桐乃がラブリー。この拷問シーンは最高に楽しかったです。


そして、メイドさんコスの売り子さんの前で18禁のメイド本とか、イベントCGがありそうとかいう発想に至る京介はもうダメダメですがな。終盤は支離滅裂な熱意を様々な場所で吐き出しますし。がんばりすぎだろ京介。京介にしても桐乃にしても、すごくいいことを言っても、冷静に考えてみるとアホなセリフって多いな。いや、京介の最終手段はまるっきりのアホですが。
そんな京介の幼馴染・麻奈実も今回はけっこう出てましたね。そのおかげで京介の鈍感ぶりがよくわかるようになりました。ポジション的においしさ増量になったのは黒猫さんだよな〜。素直じゃないところとかやっぱ素敵です。初登場キャラとしては、桐乃の友人・あやせも色々と濃いな。初登場時はめんこい子じゃ〜と思った程度だったのに。


これを楽しむ程度には私もオタクだと思うんだけど、「は? ちゃんと女の子の匂いするよ?」発言を聞いたりすると……ごめんなさい。その境地にはたどり着けそうもないです。私もエロゲとかやってたけど、考えてみればゲームについて友人としゃべってるのが楽しかったからで、厳密には一人で楽しんでた期間ないかも。ラノベにしてもネタ的な消費だしな〜。
オタクうんぬんはともかく、兄妹の関係はどうなってくんだろう。現状は表紙にはっきり表れていますよね。お兄ちゃんは帯に隠れようがなんだろうが、妹を支える存在でなければいけないのですよ。私は尻を支えます。むしろ敷いてくれ。位置的にはカバー裏?
3巻は流れを変えるそうなので、義がつく展開になるのかな。義理人情みたいな。京介の妹がこんなに可愛いわけがないのだしさー。