わたしのおじさん湯本香樹実「わたしのおじさん」。
真の主人公は「わたし」のお母さんになるわけですね。お母さんは幼いとき弟を事故で亡くし、父母も既に他界。弟の死には自分の責任を未だ感じており、塞ぎ込んでいた時期もあった。しかし良い人とめぐり合い結婚、幸せの中で今新しい命を迎えようとしている・・・というストーリーが一方にはある。お母さんの心の中で、死んでいった家族と新しい命が出会い幸せなときを作り上げている理想郷が形成され、昇華されて幸福に満たされる感じ、といいますか。

書店のレヴュー

「わたし」は目覚めると草原にいた。そして木の下でこうちゃんと出会う。こうちゃんはわたしのおじさん。◆これはP90弱の絵本で、さらっと読めてしまう作品ですが、テーマは生と死。大人向けといってもいいかも。人はどこから来て、どこに行くのか。このお話では、死んでしまった人の魂とこれから生まれてくる魂が同じ世界(人の心の中)に同居している。こんな生死観は今までなかったような気がする。植田真さんのイラストが静かな世界−人の心の奥のイメージを広げ、穏やかに死者を送り新しい命を導けますようにという願いが込められている気がします。★★

今日はイリさんが遊びに来られたのでした。朝9時過ぎに本線の駅に迎えに行って、お昼前にお帰りになりまして・・・なんて慌しい。幼稚園のお迎えがあるのでそんなことに。一時間に一本しかない電車なんで止む無しだけれど。
夕方まで遊べるかと思っていたので、ガッカリだ〜。
私のように転勤族(の妻)であちらこちら渡り歩く生活に適応できる人間(と思っていらっしゃる)は凄い、としきりに感動していました。いや〜、それ程でもないわよ。