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- 作者: トルーマン・カポーティ,佐々田雅子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/09/29
- メディア: 単行本
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あのひとたちはおれを傷つけたりはしなかった。ほかのやつらみたいには。おれの人生で、ほかのやつらがずっとしてきたみたいには。おそらくクラッター一家はその尻拭いをする運命にあったってことなんだろうな。
犯人2人のうち、ディックの家庭は貧乏ではあっても真面目な農夫の父と働き者の母、結婚には失敗しても3人の息子は可愛い。一体何に不足があったというのだろう。彼の生き方を見るにその軽率さ、調子のよさ、臆病さ、見栄っ張りの過ぎるところなどが、非常に腹立たしく思える。かたやペリーは幼少から悲惨な人生。精神鑑定で精神分裂症(今は統合失調症)と診断されても死刑は免れなかった。現在なら無罪なのだろうか。カポーティと境遇が似ていた、とやらでたくさんの枚数がペリーに割かれている。そのせいかどうもペリーという人に同情してしまう。たとえ4人(2人?)の誠実な人間を無慈悲に殺害した人であったも、だ。勿論当事者でないから言えることなのだろうけど。
かねてより、世に犯罪者を生み出さないためにどうしたらよいのか考えている私ですが、やはり『愛』が絶対必要で、且つできれば貧乏じゃない方がいいと、手っ取り早く結論付けるのだった。
書店のレヴュー
1959年アメリカカンザス州の農村で起こった殺人事件のノンフィクション。1965年に発刊された名作が40年を経て新訳で刊行。◆勤勉な農場主であったクラッター家の4人が、2人の若者によって惨たらしく殺害された。彼らは何故殺害されなければならなかったのか。又加害者は何故たった40ドルのために4人を殺さなければならなかったのか。事件の当事者たちをはじめ、村民たち、友人、警察や裁判関係者など、多くの人物や背景を綿密な調査を元に淡々と描く。人の心の闇が、その冷静な描写によって、より詳細に浮かび上がってくるようだ。◆40年前の作品とは思えないほど、ちっとも古さを感じない。当時で既にアメリカでは理不尽な殺人事件が珍しくなかったらしい。40年が経ち日本でもわけのわからない理由で安易に人が殺される社会になってしまったが、何故そうなったのか考え込んでしまった。06/02/03★★★★★
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今日は真冬日。道路はつるつる。こんな日にお子様たちを乗せて送迎とは、ね。運転自信ないのに、もうドキドキっす。
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録りだめしていたローゼンメイデンの2,3回目を見ました。やや、私も家来にしてもらいたいわ〜。
ジュン君はウチの二号と同い年で、何やら傷心の姿が痛々しくって、、、。その昔10年ぐらい前、パソコン屋のソフト売り場にて二号を連れて物色中、中学生らしきお子様に「子どもは邪魔だ!」と怒鳴られたことがあるんですけど(騒いでいたわけではなかったのにさ。第一自分だって子どもじゃないか!プンプン。)、あの彼も何か抱えていたものがあったんだろうか?今は25歳ぐらいか、一体どんな大人になったのだろう。