ベートーヴェンの散歩道

  うっそうとした森か木立の中の道をややうつむき加減、気むずかしげな顔で手を後ろに組んで歩くベートーヴェン。北海道出身のネット友人のMさん、小学校3年生の頃、ベートーヴェンの生涯を簡単に習っって一枚の絵に出会った。耳が聞こえなくなった頃に、ベートーヴェンが良く歩いた散歩道だと聞かされた。その絵の光景は、Mさんの胸深く刻み込まれたまれた。

 成人してから、Mさん、たまたま網走の郊外へ行ったとき、細く緩やかなカーブの道があり、両側には木立、それも前方から来る人が見えないくらい繁っていた。それを見たとたん叫んだという。「アッ、ベートーヴェンの散歩道だ!」長い間、Mさんの心象風景だった道を、実際に見た気持ちになった話す。そのことを一緒だった人に話したら、えっ?、とポカンとされ、理解されなった。その後でも、他でも一ヶ所か二ヶ所で、ベートーヴェンの散歩道を感じたという。

 その時、イメージを共有出来る人がいたら、どんなにうれしかっただろうと、私に語るMさん。私がメールマガジン「クラシック炉辺夜話」でベートーヴェンの散歩について書いたものに、レスを寄せてくれたものである。画像はヤフーの画像検索より。