衆院政治倫理審査会(奥野誠亮会長)は29日の与野党幹事懇談会で、田中真紀子前外相に対する24日の審査会について「田中氏に対する疑惑は解明されていない」との見解で一致した。こうした見解を盛り込んだ報告書を31日までに綿貫民輔衆院議長に提出する。
幹事懇では「政倫審での疑惑解明は時間の制限などで限界がある」「田中氏の疑惑解明をどう進めるかは、さらに各党間で協議を続けるべきだ」などの意見が出た。報告書には、予算委など、証人喚問や偽証告発が可能な場での調査継続を求める見解を盛り込む可能性もある。
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政倫審で田中真紀子前外相(58)の秘書給与流用疑惑を追及した自民党の大野功統衆院議員(66)ら3人の議員のもとに、炭疽菌をまねたとみられる「白い粉」が送りつけられていたことが、31日までに分かった。大野氏らは警視庁に届けており、同庁では消印などが同じことから、同一人物による悪質な嫌がらせとみて調べている。
被害を受けたのは、大野氏のほか、民主党の永田寿康議員(32)、公明党の冬柴鉄三幹事長(66)。いずれもテレビ中継された政倫審で真紀子氏を追及した。<<