『アイアンマン3』

こないだ観た映画なんで今回は謝罪しませんっ!


いやーというのも金欠で全然映劇場で映画観れなかったのでね!
ようやく未消化の企画も出来るかも知れません。

怪我の功名ってやつですね!!(違う)


・・・ま、未消化の企画についてはまだ先になるかもしれませんが。(弱気)


この日は久しぶりにシネマサンシャイン大和郡山に行って、IMAX3D版を観てきました。




(『バットマンビギンズ』みたいにニセアジア集団と戦う話ではありません!)



いやー楽しい映画でしたねー。
まぁどんな映画でもそうですが、本作も例に洩れることなく賛否両論みたいですね。
褒めてる人より貶してる人・・・というより怒ってる人の方が温度が凄くて、「こんなのアイアンマンじゃない!」とか「スーツ着て戦え!!」とか凄い勢いの方も。
まぁ僕の身の回りでも一人いますが(笑)、そこまでじゃないにしろ「求めてるものじゃなかった」ってガッカリしてる別の人も周りにいたりして結構驚いてます。

僕はむしろ観る前はあまり乗り気じゃなかったんですが、観終わった時には引っかかる所もありましたが結構好きになってました。
基本的に僕はヒーロー映画を観る時の心持ちとして「欽ちゃんの仮装大賞の採点方式」を取ってるんで(要するに加算)
よっぽどふざけてるか中身も無いのに深刻ぶってない限りは残念な気持ちにはならないんですよねー。

フェイクだったちょんまげのおっさんとかボンドガールみたいに出てきたけど結局いまいちよくわかんなかった敵の女・マヤとかは首かしげますけど、他は全体的にオッケーですよ。




だってこの映画が何で構成されてるかよく考えて下さいよ?

少年との絆飛行機からの落下ロボット博覧会、しかも敵はX−MENですよ!?



これは欽ちゃんの仮装大賞だったら既に18点ぐらいですけど、最後にデカい花火が打ち上がるんですから藤田弓子さんの同情点で20点満点ですよ!

・・・ちょっと例えと話の本筋が混線してしまいましたが、細かいことは置いといても満足して帰路につける内容じゃないですか。



「何故アイアンマンなのにオッサンが戦うんだ!」ということについて「うーん」とまとまりきらなかったんですが、
トニー・スタークとアイアンスーツ、あと終盤のトニー・スタークのあるメタ的な発言が鍵のようで、
Twitterにて知り合いの方が紹介して下さった方のブログに非常にわかりやすい『アイアンマン3』の解釈が書かれているので
既にご覧になられた方はここにリンクを張らせていただきますので、そちらを読まれると少しは腑に落ちるんじゃないでしょうか?

id:toshi20さんの「虚馬ダイアリー」4月29日記事「この依存からの卒業」
id:toshi20:20130429

(勝手にリンク張らせてもらってスミマセン。問題があれば削除します。)




あと、僕も少し真面目なことを書きたいんですが、終盤アイアンスーツが見ようによっては捨て駒のように使われるシーンがあるのですが、それについて僕は「愛情がない」とは思わないです。
確かに観た時ちょっと可哀想というか「もうちょっと大切に使ってやれよ!」とは思ったのですが、
よく考えてみたらトニー・スタークは『アベンジャーズ』の後ひたすらシコシコシコシコアイアンスーツを作ってたわけですよね。
まぁそれは『アベンジャーズ』の戦いがトラウマになってPTSD*1を患ってしまったからなので、正確には「作らずにはいられない」状況だったわけですけど。
そんな感じで妄執に取り憑かれた様に作り続けていたアイアンスーツ(試作品)を経てようやくマーク42を完成間近に今回の事件が起こった、と。
つまり彼にとってアイアンスーツはトラウマを吐き出し続けた結果、出来あがった副産物でもあるわけです。
なのでその副産物を文字通り敵にぶつけ昇華させたんじゃないでしょうか。
とはいえ彼の分身とも言えるアイアンスーツをあの様に使うのは相当思い切ったと思います。
社長でありエンジニアでもあるわけですから、自分が作った物へのこだわりや思い入れも他人が思うよりも強いと思います。
そんな彼が今回に至ってはトニー・スタークの相棒と言っても良い「ジャービス」に自爆命令まで出して実際に自爆させた*2のは、
「このままではいけない」「変わらなければいけない」という思いで、一つの区切りを付けたかったからじゃないでしょうか。
本編でも彼が「繭」と表現していたように、次の戦いに向かうにはこの壁を乗り越えなければいけなかったということでしょうね。


その次の戦いとはおそらく・・・アベンジャーズ2』

かもしくは『アイアンマン4』かはわかりませんが(笑)、とにかく「彼は帰ってくる」らしいので次のアイアンマンにも期待したいです!


監督・脚本の意図がどうなのかはわかりませんが、とにかく僕はこういう解釈から「愛ゆえの決別」だと思いました。


長くなりましたが最後にid:toshi20さんのブログ記事を紹介して下さったid:MonjirohさんのTwitterでのつぶやきで今回の『アイアンマン3』の感想を締めさせていただきたいと思います。





〜補足など〜
・それだけじゃないけど確かにジュラルミンケースに入ってたアレは形的にもドラッグのメタファーっぽかった!
・あと「ヒーロー映画に葛藤はいらない」という声も聞いたけど、僕は必要だと思うし、「そういう方向に驀進して行った結果今の東映ヒーロー映画みたいになっちゃいました」という感じにはなって欲しくない・・・(切実)
ペッパー・ポッツが何故勝てたんだ!って
X−MENがアイアンスーツ着たらそりゃ強いに決まってんだろ!!
グウィネス・パルトローは今回も可愛かったんだけど、大丈夫じゃなくなる前に『アベンジャーズ2』と『アイアンマン4』を!!
・上で発言を引用させてもらったもんじろーさんも言ってたけど『アイアンマン3』について「軽視されがち」な風潮は僕も嫌だ。「ロバート・ダウニー・Jrと薬物の関係性」を抜きにしても、薄っぺらい映画じゃないと思うけどなぁ。
・同じ「どっち助けんのよ!?」っていうヒーロー映画でも『ダークナイト』とは大違い!
・「俺を信用しろ!」のシーンの意味は「人のことよりてめえの心配しろ」ってことで良いよネ!?(違)だってシュワちゃんは成功してたし!(←『ラスト・アクション・ヒーロー』の話)
・遠隔操作についても「中に入ってなければただのロボだ」なんて書いてる人いてね〜・・・ハラハラしたんだから良いじゃん!!
・でもトラックに轢かれるとこもそうだけど、「死のイメージ」は今回凄く感じた。
・そういう不安定にさせる演出みたいなのの意図を消化できなかったりした人が今回怒っているような気がするなぁ。(もちろん俺スゲーって話じゃなくて怒ってる人の感想を何個か読んでるとそう思ったっていうだけの話だけど)
ガイ・ピアース演じるアルドリッチ・キリアンが冴えない科学オタクみたいだった頃を観ていて、昔のバイト先の先輩を思い出したよ!(似てた)
・ということは俺も狙われる・・・!?あ、もう既にその人から♂違う意味で狙われてた♂ことあったから大丈夫だわ(実話)
・全然関係ないけどあのトニー・スタークのアイアンスーツ呼ぶポーズのサッて、サッてやる動き、時々マネしたい。(拳法使いみたいなアレ)
・エンドロールも良かった!最後がああいうバシッと決まってたら内容どーあれ観て良かった感あるね〜



皆さんも人の恨みは買わない様に!あと憤怒したからってカメラの前で自宅の住所言っちゃダメですよ!

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*1:感想やレビューを読んでいて、パニック障害やパニック症候群などという記述を散見しましたが、『アベンジャーズ』での戦いがトラウマになったことが起因するパニック発作なのでPTSDだと思います

*2:まぁ人工知能なのでまた復活できるんでしょうけどネ