『ウルヴァリン:SAMRAI』

TOHOシネマズ二条で観ました。




(SAYONARA…)


先に言っておきますが評判があれだったんで僕『ウルヴァリン ZERO』観てないです!
でもブライアン・シンガー版『X−MEN』シリーズと『FIRST CLASS』を観てたんで内容はわかりました。

もともと『X−MEN』シリーズってあんまり好きじゃなくて(映画のね)、むしろ
『FIRST CLASS』がめちゃくちゃ好きだったので、凄く期待していたんですが、
またブライアン・シンガーに戻ると聞いて「大丈夫かなー」なんて思ってた矢先の本作。

今回の監督はジェームズマン・ゴールドということで、
正直「誰だよ」と思いました。
(『ナイト&デイ』とかの監督らしいですよ。)


ほいで肝心の内容なんですけど、
僕は「んー・・・」という感じでしたね。

はっきり良かったところは日本人キャストですね。
まずなんといっても赤毛のユキオを演じた福島リラさんですね。
あの風貌といいアクションといい他の人ではあの役は出来なかったんじゃないかと思うくらい独特な方でした。
あとマリコ役のTAOさんも良かったですね。幸薄そうな感じとか、綺麗だけど芯の強そうな感じとか。

あとはなんと言ってもHIROYUKIこと真田広之さんですね!(そんな呼び方はされていない)


正直不満はありますよ?最後まで噛ませ犬みたいな役柄ですし、何よりアクションシーンがあまりなかったのは残念ですね。
最初の剣道のシーン(あの二刀流なんだったんだ)と最後の方で「ぐへへへへへ・・・ウルヴァリンシネー!!」って言うところしかなかったですからね。
ジェームズマンはHIROYUKIのことをもっと調べるべきですね。猛省を促しますよ!(誰だ)

でも「影の軍団」なのに忍者にボコボコにされる真田広之は爆笑したので
監督がその文脈をわかってるのか知りませんが僕は評価します!


良くなかったところ。
これは・・・やっぱりラストの隠れ家、兼、基地みたいな所でのアクションシーンですね。
というかあのシーン丸ごと残念でした。
僕アメコミ自体をちゃんと読んでいないのでわからないんですが、シルバーサムライってあんなんじゃなかったよね・・・?(ていうかあれロボだよね)
あと頭皮ズル剥け姉ちゃん(※ヴァイパー)もいまいちパッとしなかったし、楳図かずお大先生の『へびおばさん』
超えるインパクトもなかったのでもう全然だめですね。

「お前そもそも日本人ちゃうやろ」っていう忍者のリーダーの人も「マリコマリコ」しかほとんど言ってなくて薄っぺらかったなー。

この作品の感想で、たまに「間違った日本描写」って文字観ますけど、それにしては中途半端ですし、
なによりちょっと狙ってる感じがつまんなかったです。(やるなら『バベル』くらいやって欲しい物です)


総評としては、失礼ですけど僕の中でこの表現がぴったりはまったので言わせていただきますと、
「一年を振り返った時に真っ先に忘れる系の映画」という感じでした。

別に「最悪!」でも「最高!」でも「感慨深いね・・・」でもない感じでした。
次回作、ウルヴァリンが過去に行くらしいのですが、はっきり言って不安しかありません!!!



<補足等>
ファムケ・ヤンセンのことはもうほっといてやれよ!!
・そもそも「お前、死にたがってたよな。俺生きたいから、交換しよ?ね?ね?ウィンウィンだから、ね?」ってどんだけ厚かましいんだよ
・あんだけデカい寺であんだけ国家の主要人物が集まってテレビで中継されてる中ヤクザがドンパチ始めちゃう日本は終末感すらあったよ
・イケすかねー防衛大臣的な役を『ワイルド・スピードx3 TOKYO DRIFT』のD.K.が!
・ラブホ行ってもセックスしないクズリ
・熊と話すクズリ
淫夢は見るクズリ
・人の別荘で人妻抱くクズリ
・タイトル、『ウルヴァリン:SAYONARA』の方が良かったんじゃないの!?

『タイピスト!』

京都シネマで観ました。

サムライカンフー(id:samurai_kung_fu)さんが「『オーバーザトップ』みたいな映画」とブログで書かれていたので観に行ったんですけど、
よく読むとそんなこと書いてませんでした。すいません。『オーバーザトップ』に目がないもので。(どんな言い訳だ)

ちなみにそのサムライカンフーさんの書かれた記事はこちらです。

ゾンビ、カンフー、ロックンロール

「2013年、カイダノフスキー夫妻が登場しないサマー・ムービー」
http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/20130820



(私、やったる!!!)


これはたまらんですよ。


久しぶりにキタッ!って感じですね!
小規模だし、多分そんなにお金もかかってないんですけど(推測)、
この映画の愛らしさと面白さは十分ですよ。十分にあります。


大体こういう映画にありがちなのは・・・っていうかフランス映画にありがちなのは、
「こういうの〜オシャレでっしゃろ〜〜?こういうの観れるだけで満足でっしゃろ〜〜??」っていうオシャレで固めました!みたいな
内容が伴っていないものが多いんですけど、この映画はちゃんと内容もしっかりしてて良かったです。


とにかく前半はディズニー映画かもしくは少女マンガかっていうくらいおてんばな天然の女の子が巻き起こすドタバタコメディっていう感じで、
それこそ映画の中に出てくるカリカチュア(誇張)されたラブコメ映画の主人公みたいな子が
「〜もしも秘書がドジな田舎娘だったら〜」っていうドリフのコントをしてるみたいな内容で微笑ましいし、
それを観てるだけで満足なんですけど、ちゃんと話としても起承転結があってしっかりしてましたよ。

特に後半、前半とは打って変わって結構ビターな感じになっていくんですけど、観た後「ハッピーエンディングだったけど・・・うん・・・」って
なるくらい途中で現実をみせつけている所も良いなと思いました。

ま、実話ベースらしいので、当然そういう所は避けられないにしても、
しっかり「えええ・・・」っていう所も見せてて、ただのジャンル映画に終わってない感じが良かったです。
(途中「こんなに濃いの、いる!?」ってくらい濃厚なセックスシーンもありますし)


冷静に考えるとそんなに「ここが凄い!!」っていうところはないのに、なんでこんなに惹きつけられるんだろうって考えてたんですけど、
やっぱり美術的なセンスの良さは第一にあるんですが、その次に「人が真剣にタイピングをする姿」を映してるからだと思います。
あんまり人が真剣にタイプライターを打っているのなんて『シャイニング』以外で観たことないし、(しかもあれは目がイッてるし)
タイピングを競い合うっていう所も良くて、凄く正確さが問われるものなので、主人公が実際にどれ位正確に打てているかとか、
他の人と比べてどれ位速いかみたいなこととかは具体的にわからなくても、あのタイプライターの音や行を変える為に動かす仕草を映すだけで
十分「凄いんだな」っていう説得力が生み出されているんだと思います。

なんか一生懸命タイプライターを打つ主人公の女の子の姿を観るだけで快感なんですよねー。


「彼女のした行為っていうのは実はこういうことが暗示されていて〜」みたいなことを恐らくないでしょうし、
そんなたいそうな映画ではないんですけど、ちょっと疲れたときの休息としての「お菓子」的な感じの映画としては最適だと思いますよ。


最後に言いたいのはデボラ・フランソワが可愛い!!!



<補足等>
・ドジで体当たりな感じと、デボラ・フランソワの眠そうな目がアナウンサーのナタリーこと小林悠さんに似て・・・いや、なんでもないです
・社長(ロマン・デュリス)スケベそうな顔してたな〜〜〜〜〜!
・まぁ、ぶっちゃけ前半のテンションで最後まで行ってくれても良かったけどねー
・「田舎から抜け出したる!!」っていうああいう感じの描写が出てくる映画はそれだけでもうオッケーだ!



あんな可愛くてドジで最高な秘書、いないけどね!ハハ!(現実を突きつける)
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