The workers are goin’ home

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朝、宅配便に起こされる。代引きだった。
二度寝に失敗。早めに用意して、池袋に出かける。
東京藝術劇場に、「ストリッパー劇場」。強く感動する。
そしてゲリラ豪雨の中、下北沢に移動。kemeさんのライブ。深く感動する。
強くも深くも大した違いはありません。いい刺激を受けた。
活動した。
明日は家でのんびりする。

Roots Vol.1『ストリッパー物語』作:つかこうへい 構成・演出:三浦大輔 出演:リリー・フランキー/渡辺真起子/渋川清彦/安藤聖/古澤裕介/新田めぐみ/米村亮太朗/門脇麦/でんでん@東京藝術劇場シアターイースト


初演は1975年4月。
まだ自分も生まれていない頃の初期つかこうへい作品。これをポツドール三浦大輔が、演出して上演。
最初に発表されたときは北九州などの地方公演の情報しか出てこなくて、東京ではどこでやるのだろう、と思っていたら、藝術劇場だった。
E列。せり出しのようなところが出ていて、かなりいいポジション。
とうの立ったストリッパー嬢のヒモを軸とした物語。
タイトルはセンセーショナルだけど、別に全部脱ぐようなシーンはなく、だらしないからいじらしい、歪んだ、いつになっても変わらない男と女の愛憎の物語。
リリー・フランキーは各方面で才能を発揮すぎて嫉妬してしまうくらいなんだけど、今回も実に自然で上手い。ストリッパー演じる渡辺真起子もクール。
話はそりゃあ悲劇的な結末しかありえないんだけど、ヒモの娘を演じる門脇麦(この役者さん、若いんだけどとてもいい。売れるんじゃないかな)の存在がほのかな未来を予見させる。
40年近く前に書かれたとは思えない、普遍性を持った物語。これを三浦大輔が現代的な味付けをほどこしたという印象。
どこまで演出の力が関わっていたのか、非常に気になる。
休憩を含めて2時間40分。でもまったく長さが気にならなかった。
いい舞台だった。

"Kemeアルバム発売記念ライヴ" Keme -oneman-矢沢洋子&THE PLASMARS@下北沢CLUB QUE


なかなかスケジュールがあわなくて最近キノコホテルのライブに行けていない。
そんなキノコホテルの音の軸にもなっている、テクニカルなギタリスト、kemeさんのレコ発ライブ。
下北沢に降り立ったら、ゲリラ豪雨に見舞われて、駅前にしばらく隠れる。
でもライブには間に合った。
オープニングは矢沢洋子&THE PLASMARS。矢沢洋子さん、前どこかで観たときは、どうしても先入観が邪魔をして、あまり好感を持って観られなかったのだけど、素直で人柄の良さを感じさせるMC、ダブルのライダース、正しいJ-POPロックンロールを体現したサウンド。いいんじゃないか、と思った。
で、kemeさんの登場。この頃にはお客さんもかなり埋まっていた。
最初は3人編成のミニバンド編成。ギターのUMEZYをひたすらいじり、毒を吐きまくる。うわ、口の悪い人だね、支配人に似てしまってきたのだろうか、と思ったら、15分の休憩を挟んでからの6人編成のバンドセットでは、MCも控えめ、ダイナミックなサウンドの中、バンドの中心で堂々とアコギを弾きながら、独特のしゃがれた声で歌う。
無茶苦茶格好いい。しげるや拓郎に負けてないよ。
ギターもとても上手く、今こういう、芯のしっかりしたフォークロックを歌える女性シンガーソングライターはいないのではないか。