The workers are goin’ home

SEのブログです

早朝覚醒でどうにもならないので朝風呂。
ちょっとテレビを観てから、横浜に向かう。
横浜駅周辺をぶらぶらして(凄い人)から、中華街に向かう(凄い人)。
KAAT神奈川芸術劇場という初めて行く劇場で、ミュージカル「キャバレー」を最前中央で観る。
想像以上でした。今だからこそ演じられる必然のある傑作。
また書きます。
さて、これ楽しみにだけ年を越して生きてきたので、どうするか。
いや働け。

ミュージカル「キャバレー」台本 ジョー・マステロフ 作曲 ジョン・カンダー 作詞 フレッド・エブ 翻訳 目黒条 上演台本・演出 松尾スズキ 出演 長澤まさみ 石丸幹二 小池徹平 小松和重 村杉蝉之介 平岩紙 秋山菜津子 片岡正二郎 花井貴佑介 羽田謙治 齋藤桐人 乾 直樹 楢木和也 船木 淳 笹岡征矢 岩橋 大 丹羽麻由美 香月彩里 谷 須美子 エリザベス・マリー 田口恵那 永石千尋@KAAT神奈川芸術劇場


KAAT神奈川芸術劇場って、初めて。どこにあるんだろうと調べたら、NHK神奈川放送局のあるビルだった。みなとみらい線元町・中華街駅を出たら、中華街の入り口。土曜日ということもあり、ものすごい人出だった。
新しく、とてもきれいなホール。広い。そんな中、チケット運が良く、大人計画先行、最前列中央で観ることになる。まさか最前列で大人気ミュージカルを観られるなんてね。
眼福。
さて、半分長澤まさみ目当て、半分松尾スズキが名作ミュージカルをどう料理するのか目当てで行ったわけだが、享楽に溺れるナチス台頭前夜のベルリンを舞台に展開される舞台と音楽に、時間を忘れて引き込まれる。第一幕終了直前、突如暗雲立ちこめる展開に、ぞわぞわする。
で、終演まで約3時間。まぁとにかくいろいろ思ったのだけど、この作品は、ナショナリズムポピュリズムが台頭する今こそ演じられるべき、鋭い批評性を持った傑作であること。
ちょっとネタバレになるけど、ドイツについて「美しい国でした」とある人物が言う一言(これは松尾スズキオリジナルだと思う)が全てを物語っていると思った。
で、役者陣。長澤まさみの美しさは際立っている。
秋山菜津子も舞台女優としての底力を見せつけてくれた。
小池徹平は熱演。歌手でもあるんだからもうちょっと歌わせてあげても良かった気もするけど。
で、一番びっくりしたのが石丸幹二。さすが百戦錬磨の舞台俳優。歌も圧倒的に上手いし、存在感も際立っていた。
とにかくいい舞台だった。興奮して帰る。