単著論文が学会誌に掲載されました ご希望でしたら別刷りを差し上げます

論文の表題は、“越中・富山における廻壇配札・配置売薬活動の人間中心情報システムとしての考察”です。配置売薬は“富山の薬売り”としてよく知られている活動ですが、この活動を情報・情報システムの観点で調べると、人間を中心に据えた素晴らしいシステムであったため、410年前から今日に至る長い間継続できたという研究です。専修大学の図書館と国会図書館に4年ほど通って調べ、情報システム学会に論文として提出したら、このたび認められたものです。久々の単著論文ゆえ大変嬉しく思っています。真に未熟なものですが、お読みいただけるなら別刷りを拝送しますので、送り先をお知らせ下さい。

 内容的に難しいことは何も書いてありません。文学や歴史学の文章のようです。
要旨は次の通りです。
 配置売薬の活動は古くから全国に見られ、修験(しゅげん)を源流とする廻壇配札(かいだんはいさつ)からの継承であることは、先行研究によって明らかにされています。中でも富山における配置売薬は、先用後利(せんようこおり:先に使って、後で支払う)の考えの下に、懸場帳(かけばちょう)と呼ばれる顧客台帳に相当する帳簿によって、緻密な顧客管理を実現したことで名を知られています。
 越中富山における廻壇配札と配置売薬に関しては、古くから、経済学、経営学商学歴史学社会学などからの研究が盛んに行われているものの、情報・情報システムとしての研究は少ないようです。
 小論では、富山における廻壇配札・配置売薬の活動が、情報システム学会が提唱する人間中心の情報システムとしての条件を満たすしくみであることを明らかにし、その有用性について考察しています。
 ぜひお読み下さい。よろしくお願いいたします。
>>
魚田勝臣