Petit Louvre 「小さなルーヴル美術館」展 in 軽井沢


メルシャン軽井沢美術館で開催中の「小さなルーヴル美術館」展(監修:種田陽平)を観てきました。2年前に三鷹の森ジブリ美術館で結実したこの企画展をうっかり見過ごして後悔していたところに、今年、同様の展覧会が軽井沢で再構成されたと知り現地まで足を伸ばしました。美しい木立に囲まれた美術館はそれ自体が立派なアートでした。<赤い部屋>と名付けられた最初の展示室に入ると、すぐに世界一大きな美術館のミニチュア(レプリカ)であることが分かります。展示された名画はいずれも子供たちが楽しめるようにと実物の2/5に縮小されています。ルーヴルでかつて観たフェルメールラ・トゥールの傑作がスケールダウンされて物足りないように感じるかと思いきや、却って全体の構図が掴み易くなり隅々まで堪能出来る上に名画を前に何より鑑賞する心の余裕が生まれました。ルーヴルの壁に所狭しと展示された名画を仰ぎ見たとき感じた圧迫されるような心理から解放されるのもプチ・ルーヴルの効用かも知れません。第5室の壁穴を覗けば16世紀のルーヴルから見えるパリの風景が楽しめます。一番気に入った展示は1階の床に梱包紙と共に無造作に投げ出されたように見える<モナリザの微笑>を2階から鳥瞰させるというものでした。幾度も盗難の被害にあったという<モナ・リザ>の秘められた過去を暗示しているのでしょうか。ほかにも子供たちが楽しめるように様々な趣向が凝らされていますが大人も十分に楽しめます。秋色深まる軽井沢にぴったりの素敵な展覧会でした。

K氏の別荘〜ロングステイへの憧れ〜


北軽井沢にあるK氏のログキャビンに招かれ旧知の仲間と共に"Wine & Dining"を楽しんできました。この日は生憎の雨で気温は10度前後に下がり肌寒い1日だったため現地に到着するや早速温泉に移動してロングドライブの疲れを癒すことに。ひんやりとした高原の空気を吸いながら露天風呂に浸かると心も身体もすっかりリフレッシュ出来ました。別荘に戻って持ち寄ったお酒で乾杯した後は、K氏の奥様の手料理に舌鼓を打って深夜まで良き仲間たちと語り尽くしたのでした。翌朝は6時過ぎに目が覚めて近くを散策した後、テラス席でモーニング珈琲を頂きました。9月下旬だというのに早朝から愛犬を連れて散歩する人を見かけました。K氏曰く、夏場、テラス席に差し込む木漏れ日がとりわけ美しいそうです。GWと夏休みは大勢の人で賑わうそうですが、深まりゆく秋の軽井沢の静けさも実にいいものでした。K氏ご夫妻の心温まるおもてなしのお陰で何物にも代えがたい贅沢な時間を味わうことが出来ました。リゾートライフの締めくくりは奥様に留守番をお願いして太平洋クラブ軽井沢リゾートへ、<白樺コース>で高原ゴルフも満喫しました。リゾート会員派を自負していたのですが、古くから別荘地として栄えた軽井沢はやはり別格でこうして上質なコッテージライフに触れるとロングステイに憧れる気持ちが芽生えてきました。また機会を見つけて軽井沢を訪れ、新たな魅力を探ってこようと思います。

あなたの知らない軽井沢 〔セオリー〕2010 vol.4 (セオリーMOOK)

あなたの知らない軽井沢 〔セオリー〕2010 vol.4 (セオリーMOOK)