アマン東京のブラックアフタヌーンティー

2015年3月にグランドオープンして以来、一度は覗いてみようと思っていたアマン東京。開業直後から数ヶ月先まで予約で埋まっていたブラックアフタヌーンティーの人気も沈静化してきたようなので、偵察に行ってきました。

アマンリゾーツは今やラグジュアリーホテルの代名詞になっていますが、その歴史はさほど古いものではありません。嚆矢はタイ・プーケットにアマンプリを誕生させたことに始まります。90年代、アマンダリがバリ島でオープンした頃、現地でその名を知りました。リゾートとは対極のビジネスセンター大手町にアマン東京・・・と初めて耳にしたときは頗る違和感を覚えたものです。


アマン東京は大手町タワーの最上階6フロア(33F〜38F)を占め、アフタヌーンティーは33Fのラウンジで提供されます。1階エントランスは、永代通りに面した「大手町の森」の奥まったあたりにあって、まるで隠れ家の入口ような佇まいです。アフタヌーンティーと伝えると、33Fへ直行するエレベーターホールまでスタッフが案内してくれました。

33Fフロントデスクの背後の土壁は、NHK大河ドラマ真田丸」のオープニングの題字を手掛けた挟土秀平氏の作品です。樹齢250年のクスノキで造られたというレセプションデスクも和テイスト。心地いい空間がお出迎えしてくれます。ラウンジスペースの優に2フロアはあろうかという巨大な吹き抜け天井は圧巻です。和紙で覆われた吹き抜け天井から注がれるやわらかな光が圧倒的な開放感をもたらします。ガーデンレセプション中央には黒い池とおおぶりの花器が配置され、両サイドには枯山水を思わせるロックガーデンが設えてあります。ここが大手町の高層ビルであることをすっかり忘れさせてくれること請け合いです。


別の日に撮られたガーデンレセプションの様子はこんな感じです。


窓際から2列目のカウンター席でアフタヌーンティーを頂きました。スターターはチョコレートハットのジュレ。食器やプレートの色をブラックに統一しているので、和モダンの内装との相性は抜群です。ハイヒールやバッグ、或いはダイヤモンドの形をしたチョコレートは間違いなく女性ゲストを虜にしますね。ティーメニューも充実していて、ブラックティ-からクラシックイングリッシュティーを、フレーバーティーからはアイリッシュ ウィスキークリームを選びました。いろいろ味わってみたい向きにはポットよりも一杯ずつ注文することをお薦めします。

少し残念だったのはフロアスタッフの接客マナーにばらつきがあったこと。頃合いをみてティーの追加注文をとって欲しかった。楽しみにしていたスコーンはパサつく感じでバター風味に乏しく、自家製クロテッドクリームの出来栄えが良かっただけにがっかり。

欠点も指摘しましたが、総合評価としては室内空間とインテリアが素晴らしいので、東京のアフタヌーンティーではやはりピカ一ではないでしょうか。