uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

愛とロマンの8時間コース その5

0719 西側岸壁

15分休憩。
島西側の荒々しい岸壁が見える位置に到達。風もおだやかで、わりと広めな砂地、しかも景色がよい。休憩するにはベストポイント。このあともっとも険しい箇所に入るので、足を休めるとともにカロリー補給することにした。起床後、まだ胃に夕食が詰まっていたので一口食べただけであきらめた弁当をここで完食。食いかけの弁当をかついでくるのは非常にばかばかしかったが、やっと解放されたw


0739 ザレた崖を下る

休憩ポイントから浜辺まで下りていくわけだが、これがある程度ガケ。というか完全にガケ。しかも、もともと脆いのだろう地質のおかげでザレ場になっている。ジグを切って続く道を慎重に下る。


0745 海岸線へ

0745 アナマ岩

0746 宇遠内へ続く海岸線

海岸線に出た。ここからが最後の難所。しばらく海岸を歩いていくのだが、左側には大きな岩がごろごろし、右側には波がすぐそこまでせまってきている。この日は風は強いものの穏やかなほうだったが、それでもそれなりの波が立っている。岩礁が天然の消波ブロックの役目になるらしく、波頭の大きさのわりには海水の伸びがなかったが、高波が来たときは逆に、海底地形の複雑さゆえに予測できない波がくるだろう。海が荒れたら通行止めになるのがよくわかる。
あと地味にこわいのが岩だ。撮影する心理的余裕がなかったので残っていないが、ちょっと先から1メートル級の岩がゴロゴロ出現してくる。これ左のガケから崩落してきた岩でしょ?どう考えても。
岩場では一応ペンキ目印もついていたが、はげかけた白ペンキは海鳥のフンと区別がつかない。


0804 無名滝

0805 宇遠内が見えた

20分ほどで滝が見える。調べても名前がわからなかったので、たぶん無名の滝。そこからすぐ宇遠内が見えた。もう安心だ。ここから先、危険な箇所はない。すでにゴールしたと言って過言ではない。


0808 宇遠内-礼文滝-地蔵岩のコースは通行止め

休憩込み5時間45分。休憩なし5時間15分。
宇遠内は集落なのかと思っていたが、漁師小屋が数件と8時間コースの休憩所があるだけだった。休憩所をちらっと見たら、中に人がいた。この店のおばちゃんはコース名物らしい。
本来、8時間コースというのはここから海岸線をずっと歩き、礼文滝を経由して元地の地蔵岩をゴールとするものだ。しかし険しい道のため死者が出たり、訴訟沙汰に発展したりして15年前に閉鎖されている。現在は礼文林道に抜けるのが正式なコース。15年も経過しているので道は荒れているだろうし、下手して死んだり怪我したり、立ち往生してレスキューを頼むような事態になったら生き恥である。いや死んだら生きてないけど。まともな大人はそんな道には入らないので、当然礼文林道へ向かう。


礼文林道までの道は変化があり楽しかったが、いままで見なかった花が咲いていたので撮ってみた。人の手が入っているような気配。



0855 宇遠内分岐

休憩込み6時間30分。休憩なし6時間ジャスト。15分休憩。
3分の2以上を踏破し、そろそろ残り時間が見えてきた。ここで今日のゴール地の選定に入る。
8時間コースのゴール地は諸説ある。1)ここから香深井に出てバスに乗る 2)元地を経由して本来のゴール地である地蔵岩 3)礼文林道を抜けて香深港へ出る 4)コースを開削した桃岩荘YHまで歩く などが代表的。そして今日のもうひとつの目的として、うに丼を食うというミッションがある。高級海産物に特別思い入れのない自分だが、うにの季節に礼文にきてうに丼食わないとかないっしょ、くらいの俗っぽさは持ち合わせている。できれば12時前に香深港までたどりつき、うに丼を食いたいのだ。
この条件下で決まったルートは、礼文滝をパスして桃岩展望台に登り香深港をゴールとするコース。


0948 礼文滝分岐

休憩込み7時間25分。休憩なし6時間45分。
予定どおりスルー。だが今回礼文で積み残したことを考えてみたら、桃岩をスルーしてここに行っておくべきだった。積み残しは礼文岳礼文滝、元地・知床周辺トレッキングだ。桃岩は元地・知床に組み入れられるので、離れた礼文岳礼文滝だけが残ってしまい、あと2回は礼文にこないと完全踏破はできなくなってしまった。あと2回礼文にくる口実ができたとも言うが。


つづく。