学問のなる木

 
 正門と赤門のどまんなかという一等地(と思われるところ)に、ベネッセコーポレーション代表取締役会長の16億5000万円の寄付のもと、会長の名を冠した情報学環・福武ホールが建築中です。建築中の建物には仮囲いがあるものですが、この福武ホールの仮囲いがステキなの! 最初見たとき、感心して思わず携帯電話で写真を撮ってしまいましたが、今度はきちんとデジタル一眼レフで撮ってみました。せっかくだから、工学に関係のありそうなところを。ある分野の学問の「幹」があって、そこから枝葉が伸びてさらに、繋がりのある分野の学問になるという。先日エントリーした「知の構造化」の話にも繋がりますよね。しかもデザインもかっこいい。
 時期がきたら取り壊してしまう工事壁にここまで力を入れるとは何事?? と思って、あとで検索してみたらThinking Forestという大学院生主導のプロジェクトがあったんですね。納得。「工事壁を新しいメディアに」という発想が最高です。東京大学 大学院 情報学環・学際情報学府というのは、学部がない大学院だけの部門です。そして、これまで学問と学問のスキマにあったような分野を取りあげているところでもあります(というのが私の勝手な印象ですが)。兼担している工学部の教授も何人かいらっしゃる。この見事なアートな仮囲いは今年2007年の11月には撤去されてしまうとか。それまでにオススメしたい東大内観光スポット(?)です。

人力検索はてな

 すっかり都心はお盆休みの様子ですね。事務の方がいらっしゃる列品館*1に人がいないので、かなーりひっそりしている工学部です。先日、皆さんの「工学」に対するイメージをぜひ教えてくださいという質問を「人力検索はてな」でお願いしてみたところ、真摯で丁寧な回答が集まって感謝感謝です。広報室長の堀井教授も「これは参考になるねえ」と感動していた様子。そして私に「この回答は『選択』していないの?」とも。そーなんですよね、ネットってボランティア(や、それに近い状態でも)善意の回答が集まるんです〜ありがたいことに。
 で、改めて人力検索はてなを利用してお伺いしたいことがあれこれあるんですが。前々回のエントリーで女性が工学部進学すると縁遠くなる?なんて話で、私が工学部に進学したきっかけを書きましたが(アニメやTVドラマに影響されているところが情けない)、他の工学部、高専出身の方の「志望したきっかけ」あたりもお伺いしたいなと思いました。この人力検索を開始するのをお盆休み中にするか、お盆後にするか悩みどころ。

*1:これ、工学部を代表する歴史ある建造物なんです。私は初めの頃、毎度中で迷子になりそうになっていましたが。