ヤマボシ生産者交流会

くらぶルーム暖で「ヤマボシ」の生産者交流会がありました。
来てくださったのは、ご自身も生活クラブ静岡の組合員で、株式会社ヤマボシ 代表取締役の服部さんです。
服部さんのお話のテーマは、『生活クラブの国産の魚を食べよう!』
「魚はどこで買うのも同じ」という考えは大きな間違いで、「まぐろ、かつお」は、①魚そのもの、②船での処理、③加工業者、この3つが良くなければダメだとのこと。
ヤマボシさんは、良漁場で、良質のエサを食べている時期のもの、8月〜10月上旬の脂ののったものを仕入れているそうです。
延縄漁法(はえなわぎょほう)というのは、150kmにわたって、浮子(ブイ)の下に、餌を付けた 3,000本の釣針を流す(張る)のだそうです。 でも、1日に 3,000本の針を流して、30本しか取れない。 わずか 1%・・・ とても非効率的な漁法なのです。 ガソリンは 300t、三千万円かけて海に出るのですって。 う〜ん・・・ なんか見当がつかない。
今、まぐろを捕る船のうち、日本船は 30%以下で、70%が外国船なのだそうです。 もちろん、ヤマボシさんは日本船で、凍結の良い船、船歴の新しい船を選んでいます。 
外国の人は魚を生食する習慣がないため、外国船の中には、捕ってからの処理(血抜き、初期凍結)が悪い船もあるとか。 ー50℃の超低温で冷凍するのですが、冷凍には燃料がかかるため、中には途中は冷凍機を止めていて、帰る時だけ冷凍している船も・・・
船での処理が早いか遅いかで、鮮度の良さが決まるのだそうです。
お話の後、海でまぐろを捕るところや、工場で加工しているところを撮ったビデオを見ました。 工場がとってもきれい!! 服部さんは、「私は汚いのが嫌いなんです。 きれいで清潔なのが好きです」と言って、ご自分の短い髪を指して、「髪は石けんシャンプーを使っています。 石けんシャンプーを使うと、髪の伸びるのが早いんですよ。 私はだいたい 20日位で床屋へ行かなければなりません。 禿げている人は石けんシャンプーがお奨めです」と、石けんシャンプーの宣伝までしてくれました。
それにしても、工場でサクに切る場面を見てゾクゾクっとしました。 縦に張ってある糸鋸みたいな電動鋸に凍ったまぐろを通して、一瞬で切るんです。 手を切らないかと、見ているだけでハラハラドキドキ・・・ 実際、今までに 2人、切った人がいたんですって。 からだ張って切っているんです!

質問の後は、いよいよ試食タイム。 服部さんが、昨夜、川口センターで解凍しておいてくださった、めばちまぐろ、きはだまぐろ、戻りかつおのお刺身を盛ったお皿が 6皿も! みんなで(参加者 30人くらい)遊佐米と一緒にお腹いっぱい頂きました。 もう「おいしい!!」のひとこと! 大満足です!

解凍のコツは、30%の食塩水で軽く洗い、キッチンタオルでドリップをふき取り、お皿にのせてラップをかけ、冷蔵庫で 12〜15時間かけてゆっくり解凍すること。 解けてしまうと切りにくいので、刺身に切るのは、シャーベット状に凍っている内に切って、また冷蔵庫へいれてください。 時間をかけることで熟成して旨みがでるそうです。

服部さんは、11月14日の『ブロックまつり』にも来てくださいます。 ぜひぜひ、11月14日(土・県民の日)は、川口センターの『まつり』にお集まりください。

尾切り選別の説明のために、尾の部分を 6つくらい持って来ていて、希望者はもらって帰りました。 私は「あたま」をもらいました! こんなに大きいの!! 服部さんが、醤油、酒、味醂、生姜で煮ると美味しいと教えてくださったので、これから家にある一番大きい鍋に入れて煮ます。