味も見ておこう

J.M.クッツェー「マイケル・K」読了。ノーベル賞作家の書くアフリカの小説。南アフリカのリアルに即した寓話のようで、高次元すぎる大意はきっぱりようワカランかった。全三章から、視点が変わって清潔感がある二章が好み。主人公のマイケルがひもじさから蟻の幼虫を掘り返して食し「魚のような味がした」ところが岸辺露伴っぽい。