真夏の北風。

 暑い、暑すぎる。


 今日の野外仕事は圧倒的な太陽の強さに自信喪失気味の北風のように日蔭へ日蔭へと意識して動く。



 なんとか殺人的な日向の陽光から逃げおおせて仕事を済ませ、電車に乗り神保町へ。さぼうる2のナポリタンで遅い昼食をとり、東京堂の階段を3階までのぼる。


 忙しそうな畠中さんと2、3言葉を交わしてこれを買う。

  • 柳田泉の文学遺産 第二巻」(右文書院)
  • 『Sanpo magazine』第3号

柳田泉の文学遺産〈第2巻〉

柳田泉の文学遺産〈第2巻〉


 柳田本は全3巻の第2回配本。前回配本の第三巻は人物論中心で坪内祐三解説であったが、今回は作品論中心で池内紀解説である。


 『Sanpo magazine』は先日紅屋さんにもらったのだが、自分でも1冊買っておく。貰った方はこんど興味のある人に譲ろうと思う。


 その足で三省堂4階へ。

都筑道夫の読ホリデイ 上巻

都筑道夫の読ホリデイ 上巻

都筑道夫の読ホリデイ 下巻

都筑道夫の読ホリデイ 下巻

 前に出た「都筑道夫ポケミス全解説」と同じビニールカバー付きのポケミス仕様の上下巻。いつも通りフリースタイルの本は買うことにしているので迷わず購入。レジにいたOさんに挨拶。さっき見た中山書店のあった場所にできた新しい雑誌中心の古本屋について話すと当然知っていた。


 いつも通り、日本特価書籍をチェックしようと歩いていると閉店した豊田書店の場所に新しい古本屋がオープンしていた。講談社文芸文庫がずらっと並んでいたが探している本は見つけられず。


 半蔵門線で表参道に出る。A5の出口を右に曲がり、プラダのガラス張りビルの前を歩いて古書日月堂が入っているビルに向かう。日月堂さんの隣で海ねこさんが6日間限定のショップを開店しているのだ。中に入ると店番の糸織ちゃんが「Pippoさん来てますよ」と教えてくれる。Pippoさんは可愛い小物を見つけてどれにしようか迷いに迷っている様子で、僕がいる間中もずうっと迷い続けていた。


 このあと渋谷で観る予定の映画の時間が迫っていてあまりじっくり見ることができず。たくさんの絵本が並んでいるのだが、絵本に関しては目に一丁字もない人間なので、太田威重写真集「東京在住猫」(トレヴィル)と特製エコバッグと「アート・ペッパー・プレイズ・スタンダード」(CD)を買う。


 余裕があれば近くにあるオヨヨ書林にも寄りたかったのだが、急いで渋谷へ。渋谷のシネマ・アンジェリカで「ウォレスとグルミット」最新作を観る。今回はテレビ用に製作されて英国で放映された40分ほどの短篇のため、過去の「チーズ・ホリデー」、「ペンギンに気をつけろ」、「危機一髪」3作との同時上映。相変わらず細部にこだわった職人技を堪能する。もちろん、上映前に寄ったコンビニでビスケットを買って食べながら観ましたよ。残念ながらチーズは買い忘れたけど。そういえば最新作には珍しくチーズが出てこなかったのはちょっとさびしい。