曽田正人/MOON (1) 〜昴ソリチュードスタンディング
絵:★★★★☆、話:■■■■□、次回購入意欲:♪♪♪♪♪
[asin:4091817467:detail] 待望の「昴」続編。前作は多少神がかり過ぎてきて、これからどうすんだ、という感じがしてただけにあそこでのインターバルは曽田氏の判断だったのかもしれません。踊りが観る側にもトランス状態を呼び起こす感覚はわかるものの、それを未経験の大半の読者が置いてけぼりにならないようにするストーリー構築はさすがだなぁと思います。
この巻ではドイツバレエの名門ワルデハイムのプリンシパル ミハイロフに才能に認められてドイツに舞台を移動。いきなりトラブルを起こして役を降ろされリザーブ組に回されるがそこでニコという盲目のダンサーの才能に魅かれパ・ド・ドゥ(男女2人の踊り)をやることに。最高の才能と才能がぶつかり合う展開はこれまですばる一人の踊りが中心となってきた前作とは明らかに違っており新シリーズとして期待させるものになっています。巻の最後もいいところで終わり、次巻が待ち遠しいです。
甚六/思春期は発情期。
絵:★★★★★、話:■■■■■、愛:♥♥♥♥♥、次回購入意欲:♪♪♪♪♪
思春期は発情期。 (メガストアコミックスシリーズ No. 157)
- 作者: 甚六
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2008/02/19
- メディア: コミック
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正直、話のほうは■×4にしようかと思いましたが基本的に抜き系マンガとしての出版社の要望に応えたと見れば必要十分なキャラの性格付けや舞台設定はできており、毎回オチもついてるし、プラス要素しかないなと思いました。個人的には剣持先生のお話、というか先生のキャラが好きなんですが、次回作はもう少し剣持先生くらいの年齢層を中心にした作品をまとめて読みたいです。少女も悪くはないんですが。
植芝理一/謎の彼女X (3)
絵:★★★★☆、話:■■■□□、愛:♥♥♥♡♡、次回購入意欲:♪♪♪♪
- 作者: 植芝理一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: コミック
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それにしてもこの巻はあんまり不思議らしいこともなく、かといって恋愛も進展したような気もしないし、個人的には盛り上がりが少ない巻でした。小柄でグラマーな歩子の活躍もあって胸の描写がやや強調された伏線があり、巻末のお話はその胸で美琴と更に接近しそうな展開をみせて終わり。先に「思春期は発情期。」を読んでいただけにどんだけスロー展開なの?と思わずつっこんでしまいましたが、一般誌の恋愛漫画っていうのはキスから先が長いんですよね〜。別に肉体関係を持つだけで恋愛がゴールするわけでもなんでもないのに。少年少女向けマンガならそういう設定も規制のひとつとしてありなのかもしれませんがアフタヌーンの読者ってそんな年齢層なのかなぁと少し疑問を感じたりしました。もちろん、そういう行為以外にこのお話のおもしろさを大半の読者が求めているのだと理解はしていますけど。