【Vo.カンベ】雨にも風にも負けながら
日付が変わって15日ですが、きょう(14日)は下の記事にあった通り神戸VARIT.でコンテストのライブでした。
題して『勝ちにこだわれ!〜神戸バンドバトル〜』、三宮の中古楽器屋Qsicさん主催のイベントです。
という訳でさくさくと振り返ります。
【今日のセットリスト】
1.群青
2.センチメンタリズム
3.Peacewall
4.羊とアスピリン
でした。持ち時間の短さ(MCの長さ)もあり、今日は4曲。
『センチメンタリズム』では冒頭で換えたての4弦が切れるなんて痛いハプニングがあったのですが、
対バンだったhandredsのGt.Vo.西村さんが自分のギターをすかさず持って来てくれるという驚きの展開に。
僕らはそもそも敵・味方なんて区別も意識もしないタチですが(なんて言うと怒られそうだけど)、
それこそコンテストにおいて他のバンドを助けるのは、敵に塩を送るようなもの。
お陰様で最後まで気持ちよく演奏することが出来ました。
西村さん、本当にありがとうございました! いつかまた同じステージに立ちましょうね。
【ライブが終わって】
そうして無事なんとかこなしきった今日のライブ、結果はまあ残念ながら敗退でしたが、
なんとTHE VESPERS、史上初めてかというくらい、沢山の人に声をかけていただきました。
これには、僕ら本当びっくりで。
僕らはいつだって、音楽を通じてまだ見知らぬ人たちと出会うことを願ってやっていて、
事実これまでだって何人もの人とのご縁をいただいてはきたけれど、
僕らのことを全く知らない人たちばかりの場で歌った後に、ここまで声をかけてもらったことなんて無くて。
とにもかくにも、ありがたい、の一言に尽きます。
違う景色の中で全く別の時間を生きてきた者同士がその瞬間に出会って、笑顔を交わし合って、幸せですね。
はっきり言って、そういう瞬間が無いと音楽なんてやっていられません。
相変わらず見守ってくれている人もそこにいて、新しい出会いもあって、
思い通りにはいかないことばかりですが、今日でまた少し、報われた気持ちでいます。
【今日出会ってくれた人たち】
・一番最初に声をかけてくれCDも購入してくれた藤井さんと荒木さん
・僕の名前を覚えてくれていたまえださん
・一緒に記念写真を撮ってくれたなつ美さんと佐喜さんとそのお友達
・全財産をはたいてCDを購入してくれた(!)福見さん
・タイムキーパーでありながら温かく見守ってくれたQsicスタッフの小林さん
遠方にも関わらず観に来てくれたきくさん、ちひろちゃん、わっきー。
みんなみんな、本当にありがとうございました。
そして今回この機会を与えて下さったQsicの櫻井さんとSATの佐藤くん、ありがとうございました。
VARIT.の皆さん、共演者の皆さん、またゲストでとんでもなく素晴らしい演奏を披露してくれたサーカスフォーカスの皆さん、
特に僕の失くしたポジティブシンキンの持ち主・久保田利伸 もとい市さんもお疲れ様でした!
【最後に】
今日歌った『羊とアスピリン』という曲の中には、こんな一節があります。
雨にも風にも負けて
立ち尽くした僕の
丸い背中を押してくれる
その日が来るまで
ただ おやすみなさい上がって また下がって
続いていくのさ
いつか この繰り返しを絶って
立ち向かって 変わっていくのさ
きっと向こう岸出会うまで
僕は、僕らは、いつも夢見ているのです。
そして描いたその夢を、雨にも風にも負けながら、一つ一つ叶えていきたいのです。
きょうは、それがまた一つ叶った日でした。
ありがとう。
また会う日まで。
おやすみなさい。
左から:佐喜さんとなつ美さん(VARIT.の入口前で記念写真) 撮影:スタッフゆいちゃん
【余談その1】
下の記事の写真に写っていた谷くんは何を隠そう、2010年に僕らのサポートを務めてくれたひとり、神戸の素敵なロックバンドYULOのドラマーです。
YULOは僕らの1stミニアルバム発売時の自主企画『うたの居場所』にも出演してくれた大の仲良しバンド。
谷くんまた会えて嬉しかったよ、ありがとう!
【余談その2】
5月14日と言えば京都の誇る3ピースバンドMILKBARの名曲『5月14日、雨の日に。』ですね。
生憎びっくりするくらいの快晴となってしまいました(?)が、今日はやはりMILKBARを愛する沢山の人たちの間で話題になったそう。
僕は何度その曲で涙を流したか分かりません。
素晴らしい作品を創る人が身近にいることの喜びを改めてしみじみと感じた、そんな一日でした。