伊坂 幸太郎 オー!ファーザー

こんばんは。税理士受験日記のvictoria007です。
ゴールデンスランバー - Victoriaの日記を見て以来、気になる作家だった伊坂幸太郎さんの新刊が出たので買ってみました。

そして、本を開いて、重大な間違いを発見。

どうも私は伊坂幸太郎を誰かほかの作家先生と間違っていたらしい。
だって、1971年生まれって書いてあるもの。
自分より、ずーっと年上の人だとばっかり思っていた。

一体、誰と間違っていたのだろう・・・

そう思ってよくよく考えて見ると、ゴールデンスランバーって、ホントはもっとおもしろかったのかもしれない。

今日は、座るひまがなく、座るひまがないと私って、片手に本を持って、20秒くらい空いた時間にさっと読むんです。そうやって、きりきりしないように自分にストッパーをかけるのね。

そしたら、この本、むちゃくちゃおもしろい。
まだちょっと最初のほうを読んだだけなんですけど、あらすじがどうとかっていう問題じゃなくて、文章がすっごくおもしろい。

伊坂幸太郎のユーモアのセンスって、すごく好きかも。
最初に出てくる知事選の選挙カーの描写のところなんか、絶妙。思わず拍手してしまった。

早く明日にならないかな。続きが読みたいわ。

早く明日になって欲しいので、今日は早く寝たいと思います。

victoria007でした。

なぜ日本人は英語がうまくならないか

こんばんは。税理士受験日記のvictoria007です。
最近、じゃあ中高の英語教育をどう変えるべきか考えてみる - My Life After MIT Sloanとか英語上達の秘訣は発音練習にある - elm200 の日記とか、「日本人の英語がうまくならないのは日本の英語教育が間違ってるからだ!」という、古典的な問題提起が再燃していまして、この問題は人ごとではないので心を痛めながら読んでいました。

日本人の英語がうまくならない→日本の英語教育が間違っている→日本の英語教師はみんなカスだ、という三段論法が成り立つわけで、それはすなわち、私のような英語で食ってる人間が日々格闘している努力がなんにも実を結んでいないことを意味します。

あ〜あ、やっぱりそうか〜。そうじゃないかってうすうす感じてはいたんだけどね〜。やりがいないよな〜。

ここで落ち込んだまんまいじけているのも精神衛生上よくないので、一言感想よろしいでしょうか。

みなさん、日本の英語教育の話になると、やれ政策が悪いだの、教育方針が間違っているだの、教育ビジョンがないだのって、非常に大きい視点で問題をとらえようとなさいます。それは100%正しいと私も思います。

「あれだけ英語に時間をかけて勉強しているのに、なぜしゃべれるようにならないんだ。何か根本的に教育方針が間違っているんじゃないか」っていう怒り、ごもっともです。

ただ、もう少し冷静になって、「あれだけ時間をかけて勉強している」という勉強の中味を考えてみたらどうかと思いまして。

例えば、中3の生徒が受験期に使うごく標準的な英語の問題集の英文をちょっと見ていただきたいと思います。英語を引用すると、読むのがおっくうだと思いますので、日本語訳をごらんください。

「去年の夏、ぼくはアメリカを訪れました。そこでぼくは、先住民の人々に会いました。先住民の人々は伝統的な踊りを披露してくれました。そしてぼくに日本の伝統的な踊りのことについて質問してきました。ぼくは答えられませんでした。帰国してから、ぼくは日本の伝統について勉強することにしました。世界の人々とふれあうには英語を勉強するだけでは十分ではありません。自分の国についても勉強するべきだと思いました。」

「私は幼稚園にボランティアに行きました。そこで絵本を読んであげたら子ども達が喜びました。家に帰って家族と将来の仕事について話し合いました。そこで、私は今まで仕事は自分のためにするものだと思っていましたが、ほかの人たちを幸せにするために働きたいといいました。母は私がすばらしい経験をしたことを喜んでくれました。」

「私たちはなぜ学ぶのでしょうか。例えば私たちが英語を学ぶ時、私たちはほかの国の文化や習慣について学んでいます。学校で勉強することによって、私たちは多くのことを学ぶことができます。また、経験からもたくさんのことを学ぶことができます。ボランティアをすることによって私たちはまわりの人の役に立つことを学ぶことができます。また、周りの人々とコミュニケーションすることによっても多くのことを学ぶことができます。私たちは決して学ぶのをやめてはなりません。」


いかがでしょうか。

これは、特別な問題集から拾ってきたわけではありません。
ごく標準的な公立高校を受験する生徒達が使っているものです。
教科書も似たようなものです。

中学生の英語の勉強の中心は、昔も今もやっぱり教科書なんです。
まじめな生徒は試験前に教科書の本文を暗唱しますし。

その英文が、どこをとってもこのように、「私が英語を学ぶのは、単なるコミュニケーションの手段としてではなく、もっと深い文化について知って、世界中の人々に日本のよさをわかってもらうため」みたいな独白調なんですよ。

こんなのばっかり3年間も覚えさせられたら、英語を話すってことは日本代表で世界の人々とコミュニケーションすることなんだ、っていう固定観念がすりこまれてしまうじゃないですか。

気軽に英語をしゃべろうって気にならないです。

高校になると、これに「環境問題」「世界平和」「自分さがし」というテーマが加わり、もっとめんどくさくなります。

高校卒業されてから、英会話を勉強したいと思って、ECCとかの英会話学校に通った経験がおありなら、テキストがすごく新鮮に感じられたことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。

英会話学校では、徹底的に「明日すぐ使えるフレーズ」を「毎日どこかでありそうなシチュエーション」で教えますから、すごく役に立つっていうことを実感しながら学ぶことができます。

「中学高校と6年間勉強してきて何で英語がしゃべれないんだ」って、そんなの当たり前だと思いますよ。私たちが6年間学校で勉強してきたことって、英語をしゃべる技術じゃなくて、「日本人にとって英語を学ぶということにいかなる意味があるのか」っていう哲学的なお題目なんだから。

こんなの教えて萎縮させるんだったら、何もやらないほうがずっとまし。
学生時代、英語は嫌いだったって公言している人のほうが、社会人になってから自己流で勉強して案外簡単にぺらぺらになる理由ってここにあると思う。まじめに英語の教科書暗唱したってネガティブな潜在意識が植え付けられるだけなんだって。

イギリスやアメリカはさすが、移民に英語を教育してきた長い伝統がありますから、語学のテキストはよくできてます。日本もそれをコピーさせてもらって使えばいいと思う。

文部科学省が絶対そんなこと許さないと思うけどね。
あくまで自前で、理念から作りこんだ教科書でないとダメだって信じこんでるんだろうね。

もし私が教科書作るんだったら、最初のページでは、人類共通のあいさつを教えます。

「ヘイ!彼女!ボクといっしょにお茶しない?」

絶対役立つと思うんだけどな。

victoria007でした。

内田樹先生のブログから

おはようございます。税理士受験日記のvictoria007です。
今朝、内田樹先生のブログを拝見して朝飯前に笑わせていただきました。食欲出ました。ありがとうございます。

昨日先生が海外特派員協会というところで外国人の記者たちを前に講演をなさったお話なのですが、とても愉快です。
何度も読みたい感じなので、自分のためにここにリンク貼っておきます。おめざに爽快なお話が読みたい方はぜひご覧遊ばせ。
FCCJ にて - 内田樹の研究室
victoria007でした。