原則として大手設計事務所に外注する

【構造計算書偽造】構造計画から遠藤建築士への再委託、元請けの松田平田が「当社に無断」と釈明|ケンプラッツ

  1. 松田平田設計は10月15日、遠藤建築士の構造設計受託を「当社に無断だった」と釈明するコメントを発表した。
  2. 松田平田設計横浜事務所の白井達雄所長は、「構造計画研究所への発注書に、秘密保持のため当社に無断で設計内容を第三者に伝えてはいけないという条項があった。無断の再委託はこの条項に抵触する」と話す。
  3. 松田平田設計は再発防止のため、いまでは構造設計などの発注書に「無断の再委託の禁止」を具体的に明記している。構造設計は原則として社内で行うが、忙しいときに一部を外注している。
  4. 構造計画研究所は16日、「再委託が松田平田設計に無断だったかどうかと、無断の再委託を禁じられていたかどうかは調査中」(コンプライアンス部)とコメントした。同社は受託した構造設計を原則として社内で処理しているが、忙しいときは社外の建築士に再委託することもある。遠藤建築士は1988年まで同社に勤務していた。
  5. マンション発注者の積水ハウスは16日、広報部の高原一郎部長が、「構造設計が構造計画研究所に委託されたことは、松田平田設計から知らせがあり、容認していた。遠藤建築士への再委託は関知していなかった」と話している。
  6. 積水ハウスは分譲マンションの建築設計を、原則として大手設計事務所に外注する。遠藤建築士に構造計算書を偽造されたマンションについては、耐震性調査の結果がどうなろうと、再設計を松田平田設計以外の事務所に発注する方針だ。

(仮称)グランドメゾン横浜紅葉坂計画の構造計算書の偽装問題について | 企業・IR情報 | 積水ハウス(セキスイハウス)