山本寛×天野正道新春SPECIAL対談を読んでみた
これを買った
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正直この対談を読むためだけに初めてアニメディア買ったし・・・
対談の中身は
山本寛はアニメディアでアインザッツという吹奏楽小説を書いてるんだけど、
今回は小説ではなく、天野正道との対談が載っている
この2人が会うのはどうやら初めてらしい
ちょっとだけ抜粋してみる
監督と作曲家の関係
山本「僕はいつも神前暁と組んでいます。彼は高校の吹奏楽部の同期なんですよ。僕が指揮者で、神前が部長でトランペットでした。本当に勝手知ったる仲なので、楽譜見ながら細かく注文を出しちゃいます。『グロッケンのこの音を変えてくれ』とか『この和音が気に入らないから変えてくれ』とか」
天野「そういう監督は結構いますよ。深作(欣二)監督はその究極みたいな人でしたから。反対に、黒沢(明)監督はあんまり文句を言いませんでした。監督はこの2つのパターンに分かれますね。個人的には、監督は細かいところまでどんどん注文してくれるほうがいいと思っています。作品は監督のいろんな想いや世界観を表したものだから。(略)」
この後にテンプトラック(音楽が作曲される前の映像につけた仮の音楽)の話が続く。『かんなぎ』のシベリウスの交響曲第7番は原作を読んで自然と曲が聞こえちゃったらしい。
吹奏楽コンクールについて
天野「今のコンクールはお金をかけなきゃ全国大会金賞をとれない、とんでもない世界になっているんですよ。お金かけただけでもダメで、それプラス熱心で指導力のある先生がいないと無理。各楽器にプロのトレーナーをつけないと金賞はとれません。となると私立で部員が200人、部費はひとり月3万円で学校から補助金も出るところと、地方の公立で部員は50人、部費は月300円、学校の補助金なし、とではレースになるわけがない。本来、学校教育の一環としてのスクールバンドのあるべき姿は後者なのに」
(中略)
山本「連載を始めてから考えるんですよね。コンクールってなんぞや、と」
天野「我々は”必要悪”と呼んでいます。コンクールがなきゃ、日本のバンドは技術も音楽性もここまで発展しなかったでしょう。でも今はそれが行き過ぎ。だから今は中高生よりも一般のバンドのほうがおもしろいんですよ。学生時代に自由に吹奏楽を楽しんでいた世代、ちょうど山本さんくらいの年代や、もう少し上の人たちがバンドを再開しているから」
これは非常に難しい問題だと思う。さらにこの後に全国大会は普門館だけじゃなくて、日本管楽合奏コンテストという小編成バンドの道もあると天野氏が話しているところも見どころ。
最後に
アニメディアは買うの恥ずかしいけど、是非雑誌上で対談を読んでみてください!非常に面白い対談でした。
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