図書館から借りている本は、ほとんど手にすることないうちに返却期限を迎えまし
た。本日の新聞を見ましたら、後藤正文さんのコラム「朝からロック」に、借りてい
る本の著者とこの本が登場で、これはやっぱり、延長手続きをして読まなくてはと
思いました。
- 作者: 温又柔
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2017/09/19
- メディア: Kindle版
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ですが、「対談のなかで、僕と温さんは自分たちを『日本語人』と呼んだ。『日本人』
よりも境界線の柔らかい、印象的な言葉だった。」と結んでいました。
先日もちょっと記しましたが、温又柔さんとか、東山彰良さんなどの文筆活動に
よって、この国の人たちの認識もかわればいいのですが。
本日に読んでいた温又柔さんの「永住権を取得した日」という文章には、次のくだ
りがありました。
「強烈に魅力的なお手本はいくらでもあった。
トリン・T・ミンハ、グロリア・アンサルドゥーア、ノーマ・フィールド、
テレサ・ハッキョン・チャ、そして李良枝。
彼女たちの言葉群は、複数の言語を行き来し、決して唯一絶対の『言葉』に縛られ
ない。
彼女たちの放つ言葉に共通しているのは、生きているほんものの言葉とは、たった
一つの国家に収束されるような言葉などではなく、あくまでも個人に属するものなの
だといいう事実を焚き付けてくることだ。」
この文章には、学生時代に、温さんは李良枝著作に没頭したとあります。
李良枝さんといえば、在日朝鮮人の作家でしたが、朝鮮舞踊の勉強のために韓国に
わたったのですが、温さんが、このようにいうのであれば、ちょっと読んでみよう
かなと気分になることです。(たしか何冊か買ってあったはずです。)
本日の図書館の新刊棚に分厚い書評集がありまして、こんなのがでていたのは
知らなかったので、ありがたく借りることとしました。なかをぱらぱらと見ました
が、これは楽しめそうです。