iPhoneで読む電子書籍も悪くはないがKindleでのエクスペリエンスにはかなわない

AmazonKindleを推進しているのと同時に、iPhone電子書籍を読めるようにするという動きも出てきている。

ひとつは、Google Book Searchというウェブサービスが、iPhone(とAndroid)に対応したこと。
Google Book Search for iPhone and Android - Official Google Mobile Blog
iPhoneでウェブ上の書籍データにアクセスして読むことができる。日本語の書籍については、以下の記事参照。
日本の書籍全文が米国Googleブック検索に? 朝刊に載った「広告」の意味 - ITmedia NEWS

また、iPhoneのアプリケーションとして、電子書籍アプリがいくつか登場している。日本語だと、青空文庫上の書籍データを読むものがあり、そのうちiBunkoというソフトが使いやすい。

ただ、Kindleに比べるとどうしても以下の欠点が目立ってしまう。

  • 新しい本を買う仕組みがない。従って、少なくとも今のところ、Kindleとは違い、本屋で本を買って読む行為の代替にはならない。
  • やはり画面が狭い。どんなにページ繰りが素早くても、頻繁に手を動かしてページをめくるのは僕の読書の感覚にそぐわない(ケータイ小説に慣れている人なら何の問題もないのだろうが)。
  • 読書に集中できない。電話がかかってきたり、SMSやメールがきたりするとついdistractされてしまう。
  • 目が疲れる。バックライトがあることは、枕元で読むときには便利ではあるが、長時間読むのは辛いものがある。
  • バッテリがなくなる。ただでさえバッテリがあまりもたないiPhone、当たり前だが読むときは画面がつきっぱなしなので、すぐにバッテリが減っていく。

iPhoneさえもっていれば何でもできるというのはそれはそれで素晴らしいことなのだけど、ものによっては単一の機能に特化したデバイスを使い分けた方がよい(disaggregation)ように思う。そして、Kindleはその薄さゆえ、(iPhoneに加えて)いつでも持ち歩く気にさせてくれる。