Evernote for Windows 3.5 正式版へ

先週末にリリースされた3.5.0.1258で、Evernote for Windows 3.5もとうとう正式版になったようですね。そこで、いままで3.1版を使っていたメインのノートPCも3.5版にアップデートしてみました。

3.1→3.5の場合、自動更新は効かないようなので、Evernoteのホームページからインストーラをダウンロードして実行します。インストール後、初回起動時には3.1版が入っていた環境ではそのDBファイルを見つけてデータを移行するか聞いてきます。

ローカルのノートブックを作っている人は、ここで移行しておかないと3.5でそのデータが使えなくなりますので注意です。また、ローカルノートブックが無い人も、ノート数が多い場合はオンラインで全て同期すると非常に時間がかかりますので、特別移行したくない事情が無ければ移行しておいたほうがいいでしょう。

移行が完了して起動すると、3.5ベータで見慣れた画面が出てきます。先日からMacOSXをいじり始めて分かったのですが、この画面はMac版とほぼ互換になっていますね。

以前3.5ベータ版を試して気になっていた点

  • ノートウィンドウ、タグツリーなどの状態が保存されない
  • ドラッグ&ドロップでのタグ付けの反応速度が遅い
  • ノート中の画像の編集機能が無い

のうち、上の2つは最新版では解消されているようです。

3番目のノート中の画像の編集機能は相変わらずありませんが、正式版になっても実装されないところを見ると、これが仕様といことなのでしょうね。この点については、とりあえずメインでないデスクトップPCの方に3.1版を残しておいて、必要があればそちらで画像編集することにしました。

インストール後、使用してみた感想としては、レスポンス性能は全体的にかなり良くなっています。ノートの切り替えなども比較的きびきび動きますし、Webのクリップ動作などもあまり遅延なく取り込まれます。またノートのスクロールも、特別なフォントの設定などをしなくてもスムーズです。

惜しむらくは、日本語の検索機能がまだいま一つですね。検索欄にマルチバイト文字を入れると、1文字毎に分解してそれらを全て含むノートを検索する動きになっているようです。まあほとんど何も引っかからなかった3.1版よりはマシですが、このあたりは今後の日本語対応に期待したいところです。とりあえず全文検索がしたい場合には、しばらくはWeb版かiPhone版の検索でしのぐことにします。

全体的な感想としては、ツールの基本的な機能はほぼ問題無いレベルになっていると思います。ただし、日本語対応については、UIこそ日本語になっていますが、内部的な動作はまだ不十分という感じです。正式版ですが、日本語正式版ではないといったところでしょうか。