2006-05-18 インターネットビジネスが儲からない理由
■[インターネットビジネス][お金]インターネットビジネスが儲からない理由 
よくインターネットビジネスは儲かるモデルが少ないと言われる。
確かに、Webで成り立っているビジネスモデルといえば、
くらいしかないと言える。 だから、よくいわゆるリアルビジネス業界の人には『ネットは広告くらいしか儲からないでしょ』とか梅田望夫さん(id:umedamochio)の「ウェブ進化論」に例として書かれていた様に『実業ではない』等と言われたりする。
そう言われるのは僕らネット世代にはとってもくやしいことなのだが、儲かるビジネスモデルが少ないのは事実だ。
そして皮肉なことに、僕らネット好きな人間にとって代表選手であるGoogleこそが、ロングテール広告とチープ理論に支えられた収益によって、従来ならば有料にできたサービスを無料にしてしまっている。
こういう現状に対して、僕らネット派はどう言い返せばいいんだろうか? 僕らのヒーローGoogleが結果的にネットビジネスを難しくしている面がある。(もちろんAdwords、Adsenseによって儲かる人もいるが、それによって有料モデルが崩されたサービスもあるという意味)
そんな理由を考えているうちに、あるヒントが浮かんで来た。
それは、『ネットはお金が居づらい世界なんじゃないか?』ということ。
リアルの世界でも、お金が活躍しやすい世界とそうでない世界がある。例えば、都会と田舎を比較すると、都会の方がお金は活躍しやすい。経済先進国と発展途上国を比べると、もちろん前者の方がお金は生きやすい。そういう程度の差が間違いなくある。
その程度がネットはとても低いんじゃないか、という考えだ。
何故かと考えた時、お金というのがそもそもなぜ生まれて、どんな役目を果たしているかを考えるとうまく理由がつく。
お金は物々交換の限界を破るために生まれた。物々交換の時代は、直接物やサービスを取引するので、時間と場所を一致させないとトレードが成り立たない。漁師が魚を取り、農家がお米をつくる。それを直接交換する。こういった形だ。
しかし、それでは色々と不便なことが起きてくる。何か取引を代替する中間物(お金)であったり、取引を記録して前払い後払いの仕組み(債券)を作らないと、人の出会い・物の大きさ・サービスの内容・時間・場所等、様々な制約を受けてしまう。そうした中で自然と生まれたのがお金だ。
つまり、お金によって、直接対面している人以外とも取引ができる様になったし、取引物を取引の場に必ず持ってくる必要もないし、取引の時間や場所が一致している必要もなくなった。お金のおかげだ。こういう制約を解消することこそ、お金の役割だ。
ところが、Webは、お金がなくてもこういう制限が解消されてしまっているのだ。
取引する人を探したり出会うのも簡単(検索エンジン、SNS、オークション)。物やサービスや情報のやり取りも簡単。もちろん時間や場所にも縛られない。
だから、お金がそもそも必要ない世界なんじゃないかと。
リアルワールドでは、お金がないとえらく不便だ。お金というものがなかったら生まれなかった製品やサービスばかりだ。
一方、ウェブでは、お金がなくても困らない。事足りてしまうのである。だから、お金も『ここでは僕らはあんまり必要ないね』ということで来てくれないんじゃないだろうか。
じゃあ、ウェブがつまらない世界か、というともちろんそんなことはない。価値が生まれにくい世界かというと、むしろ反対だ。
お金がなくても、経済が回転する、発展する世界。それがウェブなんだと思う。
そもそも経済圏が違うのだ。経済圏というか、経済原理そのものが違うのだ。だから、お金は必要とされないんだ。
お金がないのに、経済や価値が回転するなんてすごいじゃないか。全く新しい世界だ。これこそ資本主義や社会主義と並ぶ程の、新しく、すばらしい経済世界じゃないか。
お金を介さなくてもサービスを受けられる。情報のやり取りができる。なんてすばらしいんだ。
人や物やサービス内容や時間や場所に縛られない。なんて素敵な世界なんだ。
『インターネットは儲からない』なんて言っている奴らは放っておこう。彼らは新しい経済原理ができたことに気づいていないんだ。オープンソース、Webサービス、検索エンジン、マッシュアップ、参加型サービス。これらの新しい潮流がどんどんこの新しい経済圏を効率的なものにしていく。ウェブはルールが違うんだ。この世界を無理矢理リアルワールドに当てはめようとする必要はない。
僕らはこの儲からない世界を誇りに思って、発展させていこう。
※もちろん人はウェブだけでは生きられないので、リアル世界で生きる為にお金はとても大切で重要です。
リアル経済の批判でななく、それぞれの世界に適した経済を創っていけばいいという論です。
- http://d.hatena.ne.jp/katsumushi/20060519
- http://d.hatena.ne.jp/suikan/20060519
- インターネットは釣堀だ
- [Web]WebとRealの世界
- インターネットビジネスなんて業種はない
- http://d.hatena.ne.jp/shiro5/20060519
- BBS-日記/4 - neko7 wiki
- 楽観とか悲観とかではなくて
- http://d.hatena.ne.jp/hejihogu/20060519
- http://d.hatena.ne.jp/ringojuku/20060519
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- http://d.hatena.ne.jp/e-donkey/20060521
- http://d.hatena.ne.jp/toronei/20060520
- http://d.hatena.ne.jp/curebra/20060521
- [a]金で売れ、あるいは金を欲せよ
- http://d.hatena.ne.jp/Lettusonly/20060522
- http://d.hatena.ne.jp/wanwangorogoro/20060614
- http://d.hatena.ne.jp/wanwangorogoro/20060616
- http://d.hatena.ne.jp/onshrtk/20060702
- http://d.hatena.ne.jp/wanwangorogoro/20060807
- http://d.hatena.ne.jp/hiro196004/20060830
- WEB上の経済
- 911事件は昔から変わらない資本社会の戦い。インターネットはそ...
- インターネットは儲からない
















ネットビジネスで儲かっているものは、確かに限られてますね。
>『ネットはお金が居づらい世界なんじゃないか?』
の貴殿の解釈のくだりですが、私は「そうではないのでは?」と思います。
市場経済(を含む経済活動)とネットとの関係は「経済人類学」的な視点がないと、捉えることは不可能と考えています。
これについては、東京大学・西垣通教授による興味深いコメントがあります。
http://www.nttdata.co.jp/rd/riss/ndf/1997/05/lecture_02.html
本当は、1997年10月23日付・日本経済新聞朝刊(31ページ)に掲載の「経済ななめ読み(4)電子マネー、究極の貨幣に」をご一読頂くことをおすすめします(図書館等で探してみてください)。
確かにネットは「市場経済(交換)」とは経済圏が(一部)異なる世界なのですが、別に「新しい経済圏」を創出しているわけではないのです。「互酬」や「再分配」という太古からヒトが活用していた経済圏が復権しているのに過ぎないのです。
14世紀頃地球上で西ヨーロッパと日本のみで発生し、今日グローバリズムと称して世界中に広まった「市場交換肥大化社会」に大きな変化が生じている−−そのキーテクノロジーが「インターネット」なのです。言い換えるとインターネットが「市場交換肥大化社会」を変化させているのではなく、「市場交換肥大化社会」から構造転換しようとしているヒトがインターネットという便利なものを生み出し、活用しているということなのです。
インターネットがヒトの社会に「産業革命」以上の大きな変化を産み出すと言われているのは、そういう背景があるのではないでしょうか?
−−私はそう考えています。
あちら側、こちら側と色々と意見はありますが、ネットを人間の住まう世界と考える事自体間違った考え方です。
ネットはあくまでリアルでの物事を生かす為の道具。
広告でも何でもリアルと接点があるからこそ成り立つもの。もっと言えばリアルの為にあるといっていい。お金自体リアルの世界のものですしね。
しかし考え方は面白い^^
ネットが実体に近づくほど、お金もそれについてくるんじゃないかなぁという予想です。ネットもまだまだ発展途上。これからが楽しみです。
しかし、インターネット広告費はすでにラジオ広告費を超え、テレビ、新聞、雑誌に次ぐ4番目のシェアとなっています。
今後もインターネット広告のシェアは伸びていくと予想され、マス広告からセグメントされた層へのターゲット広告へのシフトが増えていくと思います。
私は広告モデルという点では楽観的な展望を持っています。
とはいえ、YouTubeを代表に、膨大なトラフィックを集めるものの、収益モデルが確立されていないサイトがあるように、現時点では儲からないビジネスかもしれません。
現在のWEBはまだ創成期であり、我々が開拓していかなければならないことは非常に多いと感じています。
だからこそやりがいがあるのではないでしょうか。
u-chan様へ
コメントありがとうございます。私は経済人類学について造詣が浅いので、日経の記事を探してみます。理解してコメントできる様になりましたら、また返答致します。
コメントありがとうございます。おっしゃる通り『リアルがあるからこそのウェブ』だと思います。特に広告は他のビジネス系にビジネスを任せているという点で、特異なものだと思います。もう少し考えてみます。どうもありがとうございました。
コメントありがとうございます。確かに『ネットには実体がないからこそ伝達が早い』という点がひとつキーになると思います。もう少し考えてみます。ありがとうございます。
アドバイスありがとうございます。僕も広告はインターネットに最も向いたビジネスだと思います。広告を情報の一種として捉えているGoogleも同様だと思います。『だからこそやりがいがある』という点もおっしゃる通りで、これ以外のモデルを日々考えていきたいと思います。ありがとうございました。
コメントどうもありがとうございます。まったくおっしゃる通りで、BtoBを考えると、多数でてくると思います。このあたりは、後ほど続編として書きたいと思っています。どうもありがとうございました。
読んで頂いてありがとうございます。『情報の流通コストを下げるための仕組み』確かにそうですね。一言でいうとそういうことなのかもしれないですね。それによって、コミュニケーションや検索等のサービスが成り立つと。なるほどー。とても参考になります。どうもありがとうございます。
共感いたします。
自分もおんなじことを言いたくはあったのだけど、
ああなるほど頭のいい人が整理するとこうも分かりやすくなるんだと(笑)!
ネット収入だけで生活を成り立たせる人の
話をよく聞きますが、実際はとても難しいです。
私のサイトも、初めて数ヶ月ですが殆ど収入無しです。
典型的な失敗例ですが、もしよろしければご覧下さい。
収入的には大失敗ですが、面白いことをやろうと
していましたので、勇気付けられました。
http://sekiou2000.ddo.jp/
お金になるならないが議論になっていますが、ご指摘の通りお金は「物々交換の制約を解消」するための手段なのですから、お金を媒介しなくても直接目的を満たす代替手段と考えれば自然な流れだなと感じました
自給自足の人にとって、お金はそれほど重要な意味を持たない。むしろ、人との関わりの中で貢献できる自分でいられることに満足できるように、webに自分が何を求めているのかが明確であれば、お金にとらわれる必要はないですねぇ
拝読させて頂きました。
wanwangorogoroさんが考えておられること、なるほどと思います。
私は、インターネットビジネスについて、どうすればもっと面白く、携わる人達も幸せになれるかを考えています。
それで、崇高な夢をお持ちのwanwangorogoroさんに、少しでも思考の手助けが出来ればと思い書き込んでおります。
インターネットビジネスで問題になる部分は収益構造です。
あと新しいサービスを思いついたとしても、無謀なチャレンジ精神や相応の資金があるかも問われることがあります。
また、これには法的な事、倫理的な事も含まれます。
実は2002年頃に音楽配信を行おうと、JASRACに問い合わせを行った事がありましたが、私には到底無理な条件を提示されました。
それは、「後でいくら請求されても支払う義務が発生」するというものでした(笑;)
さすがに踏み出す勇気は起きませんでした。
これが有名な企業や有力者なら行えたのかも知れませんし、無謀でも行う決心があれば行えたのかも知れません。
例えばyoutube的なサービスは誰でも思いつく事ですが、実際に行うと様々な障壁があります。
私が思いとどまった原因の一つは、子供等が犯罪に巻き込まれるのではないかという「倫理観」でした。
余計なものがよぎったので踏み出せませんでしたが、今ではやらなくて良かったと思っています。
そういう意味からすると、youtubeは無謀なことを行い成功したという例ですが、
この成功という面でも裏を返せば得をしたのは売り切った創設者と恩恵を受けている視聴者で、事業自体は今も赤字だと伺っています。
少し話はそれますが、パチンコで換金するのは違法だとご存じですか?
それは公益賭博に認められていないからです。
ではどうしてパチンコでの換金が野放しになっているのでしょうか?
それはパチンコが市民権を得たからです。
裏を返せば、違法的なことも市民権が得られれば暗黙の了解になる事もあります。
まさにyoutubeはこれに近いものだと思っています。
インターネットビジネスが儲からない理由
は何?