U→祐天寺
I→池尻大橋
Y→用賀
N→中目黒
K→北大路!!

何の話だよ!?ってハナシですね。
先月末に盛岡に住む母方の祖父が他界しまして、享年92歳の大往生でした。とてもファンキーなおじいちゃんで、遺影の写真はNORTH FACEのニットかぶってましたからね。やりたい放題やってきたおじいちゃん、天国行けたのかどうだかわからんけどさ、やっとゆっくりできるね。

せっかくこっちまで来たんんだからということお店で扱うブランドの方々とアポを取って東京で下車。まず目指すのはVALLICANS HARVESTA! 岡部氏の事務所。東京駅から山手線で渋谷まで、そっから東横線 祐天寺駅で下車。ど平日の昼下がりということもあって、電車は空席があるほど。明らかに都民でないリュックサックルックのぼくでもなんなく移動に成功。
しかしスマートホンの地図機能はすごいよね。iphon無かったら絶対にたどり着けないようなマイナーな駅と道。

歩くのは好きなので苦にはならないけど、自分が今どこにいるのか全くもってわからない状態というのはとても不安なものだ。
ほどなくして地図に表示された場所に到着。が、オフィスっぽい感じじゃない。うろうろしていると、見つけた。


雑誌やウェブでいつも拝見している岡部さん。1年ほど前からメールでのやり取りがはじまり、いろんな経緯があってこの日初めてお会いしました。忙しそうにサンプルをチェックしながらお茶を淹れてくれて、しばしの会談。いい意味での緊張感がある中でお互いの距離を測る。
その緊張を吹っ切るように次に向かうTACOMA FUJI RECORDS 渡辺さんから連絡が。
「うちにきたあと一杯飲もうよー!岡部君も来なよって誘っといて!」
唐突な誘いにも関わらずそれならばということで岡部さん快諾。向かうお店の近くのホテルまでとっていただいてありがたい話です。
岡部さんといったん別れてタクシーでTACOMA OFFICEのある池尻大橋へ向かう。ちょうど夕方5時くらいの帰宅ラッシュなのか、道が混んでいてタクシーの運ちゃんはずっと舌打ちしている。
「チッ、ナビの通りいったらロクな道通んないなー、チッまた工事だよー。チッ!あーここ歩行天だ、お客さんもうすぐそこだからさ、ここで降りてーごめんねー。」ってな具合に。
タクシーを下車、即時マップ起動。ん、近いぞ。でもなんか違うな。グルグル区画を廻って渡辺さんに電話。
「あーどうも!たぶんいま着いたと思うんですが。カラオケ屋さんがあって、どーのこーの」
「あーどもっ!そのカラオケ屋の階段上がってどーのこーの、そしたらぼくヌンチャク振り回して待ってますから!」
「あーまじすか!ならぼくもそれ相応の装備をしてから行きますんで後ほど!」

ほんとにここであってんのかよってくらい薄暗く狭い階段を登りながら指示通りに進んでいくと、あった。
いつもウェブ上で見るこの風景。

とても初めて会うとは思えない人同士の会話をしながらTACOMAの旧作を漁ったり、室内の物色に専念。そういえば途中何度もPG(ポルターガイスト)が起こっていたけど渡辺さんその後大丈夫かなー。なんどもTシャツが勝手に宙を舞いだしたり、事務所の電気が全部消えたりついたり。ぼく自分じゃわかんないけど人から超霊感強いでしょってよく言われるんすよね。
(実際はTシャツがちょっとずれただけで、電気はトイレに行く際ぼくが間違って全部消しちゃっただけです)
「じゃそろそろ行こうか!」と渡辺さん。用賀まで電車で向かい「芝浦」というもつ焼屋さん?へ。
市場っぽい商店の中に、ビニールで覆われたカウンターのみの狭い店内。常に隣の人と肩が触れるくらいの距離間で一人あたりのテーブル占有率は40センチほどか。もちろん裸電球。もうね、ドストライクですよ。何食っても旨いし。
30分ほど遅れて岡部さん登場。何話したのかは詳しく覚えてないけど、とにかくぼくの声がハスキーだって話は覚えてる。




もうね、わやですよ(笑)渡辺さんは9時を過ぎた辺りでサクッと帰宅。岡部さんとは一気に距離が縮まって、園芸やそれにまつわるカルチャーや遊びについてけっこう本気な話をしました。がっちり握手を交わして別れた後、15年来の友人の待つ中目黒へタクシーをぶっ飛ばす。けんちゃんとは2年ぶりくらいかな、お互いの近況報告なんかをして2杯くらいラムを飲んだかな。そのあとはもうよく覚えてない。タクシーでなんとかホテルに戻り就寝。
翌朝、わりとシャキッと起きて身支度を整え駅に向かう。が、通勤ラッシュ。これが噂の満員電車か、しばし傍観した後諦めるように引き返す。だってとてもじゃないけどこのリュックサックルックじゃ乗れないよ。しばらく散策してみることにした。
都内には数日前に降った雪がまだ溶けずに道の傍らに残っていて、道急ぐ人達は雪とのろまな僕を避けながら歩いていました。
すると京都LIFETIME 説田さんからメールが。
「帰りいつですかー?ウチにも寄ってくださいねー。」なーんて、うれしいこと言ってくれますねー。よっしゃ、なら今すぐ新幹線のって電撃京都訪問じゃー!
14時過ぎに京都へ到着。烏丸線から北大路バスターミナルへ。京都は去年も来てるし、迷うことなくサクサク進む。
着いた。

説田さんとは1年ぶり。新店舗になってからは初めてだ。うちのお店の仕入商品を実際に手に取ってみれる良い機会だし、陳列方法などくまなくチェック。さすが大先輩、勉強になります。2時間ほどか、短かったけどしっかり話し込めて良い時間でした。ほんとは一杯やりにいって泊まって帰りたかったのですが、後ろ髪ひかれる思いでお別れ。説田さん!次は必ず!

そんなこんな今回の珍道中。弾丸ツアーながら得たものは多大。そしてそのご縁をつくってくれたじいちゃんに、心より感謝。