今月の観た 〜映画レビュー〜
ブログ更新自体、めちゃくちゃ久しぶりになってしまった・・・ 社会的にもいろいろがあった3月、どこか発信すること、書きしたためることに臆病になっていたのですが、ライトなことからでもいいから少しずつ、考えを咀嚼して文章に落とすことはやっていかなきゃ。ということで、今回は3月に見た映画のレビュー、これならなんも考えずに書ける笑
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観たねー結構!計12作品。どれも楽しく観させていただきました。感謝。劇場で見たのは、【英国王のスピーチ】のみで後はDVDになっちゃったけど、【英国王〜】は良かったね。コミュニケーションの仕事についている身としてプレゼンテーションは日々の業務で当たり前のようにやっていることだけど、人を理解し、その人に理解されるカタチで伝えるために、実はどれほどの無意識の配慮や苦労があるのか、ジョージ6世が象徴して見せてくれた、そんな印象です。ただ、大絶賛の嵐だけどそこまでかな・・・っていうのは疑問。トラッドで正統派な作品かと。
そういう中では個人的には行定勲監督の【パレード】が今月のイチ番でした。原作があの【悪人】の吉田修一ということでそもそものプロットがバツグンだったというのはあると思うのですが(小説も読みます今度)、映画としてもすんごい引力があったと思うよ。俳優陣も若手中心に巧者ぞろいで(香里奈はよーわからんけど笑)、見ごたえありました。人が人を理解すること、その人にとっての「あの人」とはどこまで理解された上での「あの人」なのか。背筋がぞぞっとするような現代社会に潜む恐ろしさを、どんでん返しのエンディングで見せ付けてくる。
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『お前が知ってるサトルは、お前しか知らないんだよ。お前も俺もみんなも、それぞれが知ってるサトルしか知らないんだよ。だからみんなが知ってるサトルなんか誰も知らないし、そんなやつこの世には存在しないの。』
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このセリフが、この映画の白眉かと。マルチバースの中で、それぞれの宇宙が重なる部分と、そこからでしか、外の宇宙全体を推し量ることが出来ないという。ヒトとは?自分って誰が決めるの?みんなが言ってる「アイツ」って、ほんとはどいつ??
映画として、すごく緻密で、音楽の使い方が引き算的で。オススメ。
現時点で年間映画100本切りの途中経過は【27/100】! 3ヶ月で1/4以上観れているのでとても順調なペースでございます。もちろん数をこなすこと自体が目的になってしまっては本末転倒だというのは重々承知しておりますが、あるものを浴びるように継続して体験していると、そこで初めて見えてくるものがあると思うのです。映画は単純に好きだし、続けていきますねー。