水面

朝早く目が覚めたので旅館を出て川沿いに歩いた。家並みが途切れた辺りに神社があって、境内でこんなものを見かけた。草壁の家。

そういえば昨日は神輿をあちこちで見かけたし、夜も旅館の駐車場のあたりでもドンドン太鼓の音が聞こえていた。
その関係施設だろうか。入口上に「金比羅宮斎場」とある。「斎場」という文字からは人生最後の儀式を連想してしまうが、神社では祭祀・儀式の際の仮設建物をこのよう呼ぶこともあるのだそうな。昨夜神輿の乗っていた神様がお休みになっているのかもしれない。
邪魔をしないように静かに立ち去ることにする。

帰り道、住宅街を流れる川端をうろうろしていると犬を連れた人が話しかけてきた。
「この川は金倉川。琴平町の真ん中を流れている。川向うが商業街でこっちは遊郭街。写真を撮るならあの橋の上がいい。運が良ければ水面が鏡のようになっている」。
そんな訳でこちらは橋の上から撮った金倉川明け方の風景。