ファンタジスタドール
毎年必ず出現する、頭のネジを5, 6本外して作ったようなアニメで、毎回最初から最後まで突っ込みどころ満載なものの、ここというところで普通のお話を混ぜてしっかり締めてくるあたり侮れないアニメだった。ベタとマジキチを気まぐれに往復するアニメだった。
その振れ幅の大きさには最後まで慣れず、最終回では不覚にも泣いてしまった。
この独特のマジキチ加減は是非一度見てほしい。振り回されるのが好きな人やツッコミが好きな人には向いている。
人に嫌われたくなくて、自己主張をせず、常に他人の援助を請い、雰囲気に流される、そんなどこにでもいる等身大な女子中学生をしっかり描写していたところはテーマのようなものだったのだろう。あまりこういう女の子ってアニメじゃ登場しないし、まして主人公になることはまずありえないので新鮮だった。
絵のタッチがどことなく男向けというか一昔前の18禁アニメっぽく、結果的には深夜放送だったけど朝アニメでも問題のない内容。
とはいえ女の子にこの内容がウケるか?というと、それはまた別の話なんだな。
やーしかし小町先輩は可愛かったっすね。
アニメに登場する現役モデル設定のキャラって、大体他にもっと可愛かったり美人だったりするキャラがいて設定霞んじゃうけど(俺が男だからか知らないがモデルキャラってたいてい微妙だと思う)、その定説を覆していたところがツボでしたね。あと高二病と中二病の間を彷徨ってる感じの発言もキツくて最高だったね。若干性格ブスなところも最高だね。