チョップリン単独ライブ「ウルトラシンプル」新宿SPACE107

昨年シティボーイズのライブで共演していた彼らを最初に見た時は特にこれといった印象を抱かなかったのですが、単独ライブをやるということで前回「BOOK」を見に行ってみてびっくり、私の好み一直線すぎて、見ながらやばいやばいと思っていたのでした。
前回の時後ろの段になっている席のほとんどが関係者席で、もったいない!と思っていた気持ちが届いたのか、今回はフラット席も増えて段の席もゆっくりと座れました。ただ一公演だけしかやらなかったことが本当にもったいないように思いました。それぐらい私にとっては価値のあるライブで、他のライブと重なって一瞬迷ったりもしましたが、見て良かったと思える内容でした。
内容については、頭の上にのっけたりんごを射抜こうとしたら頭を貫通させて射抜いてしまった金髪のお父さんと、貫通させられてしまった子供という姿をしょっぱなから見せられて、ああもうだめだと降参してしまいました。他にもジェイソン(マスクがちっ光なので暗転中不気味に浮かび上がる)が再び監督に使ってもらおうと奮闘するものや第二の志村けんオーディション、モテすぎたのでぶさいくに整形してもらった人の話やお葬式で実は死んでないと気づいてしまった人の話(そこでオーマイガッを連発し続ける西野さんの姿に男気を感じました)、そして地縛霊と同棲する話や、午前三時半過ぎの牛丼屋、ペットのおじさん。そのどれもがちょっとブラックで、落とし方も笑えるのに胸がぎゅっとなるようなものでした。でも引きずられすぎないのは二人のキャラクター、というより小林(恭太郎)さんのやる気のなさげな声のせい?
今回は映像ネタもあって、移動中新幹線で寝ている姿として紹介された小林さんがあまりにも面白くて、たぶんそこで一番笑ってしまったと思います。顔の下半分が隠れるぐらいのマスクに折った灰色のタオルを頭にまいて目隠しにもして、そのタオルの上からヘッドフォンをしているのですが、手の中にあるコードを見るとどこにもつながっていなく、それが耳栓だと言い張る小林さん。一度生で見たいです。
チョップリンティッシュ検品バイトのネタをカバーした東京ダイナマイトのライブの模様もちょっとだけ流れたり、ヤンキーたちに向かって本家ティッシュ検品バイトのネタを披露したら「どこが面白いのか説明してみろよ」と切れられた後にインテリジェンスが足りないと言った西野さんの姿がすばらしかったです。じゃんけんに負けた方がシブスタにコスプレして出る、ということで負けた小林さんがタイガースのユニホームを着ていた模様が流されたのですが、MCのやはぎさんが「何も触れないよ」と言っていたのにも笑ってしまいました。意外なところでお得感。
エンドトークでは二回目の「また新宿SPACE107でお会い、したい!」発言を聞けて大満足でした。本家のお会いしたいは来週聞けるので、それはそれでまた楽しみです。
自分でも驚くぐらいに嗜好をつかれまくりな内容で、今年中にもう一回単独をやってくれるという話を聞いて、次回も絶対に行こうと思いました。ブラックなのにちょっと切ない、笑えるのに悲しい、そしていつでもひ弱な小林さん、というところがつぼをつかれまくりです。