DRAGON

DRAGON

ずっと同じところをループしているようなのに、堂々巡りをしているつもりがいつの間にか違う道を通っていたというような感覚でした。同じなのにちょっと違って、そのリズムに体が自然と動いてしまうような電子音。決して冷たくはなくて、あああの頃は、なんて聞いていた当時のことを思い出したりもしました。
スペシャのイベントライブで見た、POLYSICSを従えてのツインボーカルバンドスタイルも格好良くて、くだらないことをやっているように見えてもやっぱりちゃんとしてるところはしていて、だからこそ興味がひかれてしまうのだなあと実感。今年は瀧さん、ベートーベンライブはやらないのかしら。

D-HAUS*5「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」*6

昨年に衝撃を受けて、もう一度体験してみたいと思っていたダイアログ・イン・ザ・ダーク。初めての時のような感情の揺らぎは大きくなかったですが、本当に何も見えない状態の闇の中で立ったり座ったり、手を伸ばしたりぶつかったり、忘れていた感覚を取り戻すかのように生き生きと動いていました。一番やりたかった暗闇の中でのブランコでは、調子に乗ってこぎすぎて友達に「ちょっと他の人がこいでた時と違う音がするよ」と言われてしまうぐらい揺らしてしまいましたが、風を感じるのがとても心地良かったので気にしないことにしました。
視覚を奪われるだけでこんなにも感覚が研ぎ澄まされるのかと思うぐらい、あらゆるものに敏感になっていくのを実感できて、さわったりきいたりかいだり、普段なら億劫でやらないような仕草も暗闇ということで気軽にやっていました。土とコンクリートの違い、点字ブロックの心強さ、飲み物のにおい、人の声と体温。会場に入るまではまったくの他人だった人と、触れ合ったり声のやりとりをしていくうちに、すんなりと仲間のように打ち解けている不思議さ。誰かが傍にいるというだけでこんなにも心強いのか、と思ってしまうぐらい、真っ暗闇の世界は不安にもなりました。

この経験はいくら言葉で言っても伝わらなくて、実際に自分で体験してみないといまいちわからないものでしょう。今年は新たに友達を誘って行ってみたところ、彼女も刺激を受けたようで嬉しかったです。また来年開催されるようならば、是非参加したいです。

D-HAUSでドイツ展を巡っていると、元は大学だったところを使っているせいか学祭のようでした。値段が変動するドイツビールを飲みきれずに酔ってしまったり、無料配布されていたユーハイムのバームクーヘンが多すぎておなか一杯になってしまったり、ひっそりと開催されているところですがなかなか楽しかったです。