藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

オオカミにどう備えるか。


太平洋側で過去7300年で6回の巨大地震が起きていたという大学発表の記事。

自分が生きてきたこれまでに、阪神、東北と大地震が二回。
そしてそれを予兆する報道は寡聞にして知らなかった。
さて三回目は起こるのだろうか。

日本の震災の後、著名な地震学者が「予知は今の科学では不可能」と発言していたこともあるが、EUやハワイの噴火にせよ、日本の火山の噴火にしても、事前に警告が出ていたという話は聞かない。先日の中国の地震もそうだ。

一方東京の耐震基準を上回る免震構造の高層ビルが、先の震災で結構傷んでいるという話も聞く。
千年に一度程度の地震に備え、どの程度の準備が必要なのかについては、いたずらに食料をひと月分備蓄する、とか免震の建物に建て替える、などの費用対効果を冷静に考えてみる必要があるのではないだろうか。

津波の被害を予想した低地の避難とか、火事についての延焼の対策などは念入りにすべきだが、過剰なコストをかけてビルを建てても多額の補修が必要ならば見合わない。
何でも怖がるのではなく、「倒壊せぬ建築物と、最低限の食料備蓄を」という意識でいいのではないだろうか。
次に起こる大地震が千年後なら、今の建物はほぼ全部が何度も建て替わっていることになるのだから。

巨大地震7300年間で6回 東海から南海地方、高知大など調査
2015/5/13 22:04
東海、東南海、南海地震の3連動で起きたとされる宝永地震(1707年)に匹敵する巨大地震が、過去約7300年の間に6回発生していたことが三重県南部の池の津波堆積物調査で分かったと、高知大と名古屋大のチームが13日発表した。
 堆積物の層が最も厚かったのは約2千年前の地震津波で運ばれたとみられる部分。チームは既に高知や徳島などで同様の津波痕跡を見つけており、南海トラフ沿いの最大級の地震とされる宝永地震(推定マグニチュード8.6)より大きな地震があったとみている。
 チームはアルミ製の管を池の底に差し込んで堆積物を採取し分析。今回、三重県南伊勢町の池では仁和地震(887年)や約2千年前など六つの津波痕跡が見つかった。約2千年前の津波痕跡は三重県大紀町の池でも見つかった。
 チームの岡村真・高知大特任教授らは昨年、高知県土佐市の池で過去7千年の間に少なくとも16回の巨大地震があったことを示す堆積物を確認したと発表。三重県津波痕跡のうち5回は土佐市の池でも確認された。
 岡村氏は「宝永よりはるかに大きな地震が起きていた可能性があることを認識し、防災対策を考えるべきだ」と話す。〔共同〕