藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

突然の変化を続けること。


相手と違う土俵に意識的に話題を移してイニシアチブを取る、というやり方がある。
落差理論などと言われている。
誰しも自分の仕事や興味のある得意分野と、まったく畑違いの場所もある。
けれど専門性の高い人ほど「他分野への興味」もまた強くて、結局は偉い人とも対等に話ができる、ということなのだ。

それとちょっと似ていること。
普段、身なりがだらしなくて、時間にルーズで、挨拶もろくにできない人がいたとする。
その人が、ある時約束の時間の15分前に登場し、ピチッとネクタイを決めていたら途端に「すごいね」となる。

つまり日頃から厳粛な態度で、身ごなしに隙もなく、挨拶もできて理論明快な人は「一度でもミスをすると」評価が下がったり必要以上に心配されたりもする。
自分たちは意識せずにそういう「対人の平均値」みたいなものを持っている。

だから普段は大石内蔵助のように"昼行燈"のようでいて、いざとなったら大活躍、というのは英雄ものの鉄板ストーリーなのだ。

で、実際これを実践してみようとなったら、普段に怠けていては土壇場では活躍できないし、また普段からしっかりと「先を考えること」をしていないとピンチでに名案が出てくることもない。
その時だけ頑張ってホームランを狙う、というのは一見うまい戦略のようでいて、実は実現には程遠い無茶なのだろう。

普段怠けていて、少し評価が上がったのならそれを継続することでしかないのである。
結局継続が一番強い。