また来るからね、「ロサンゼルス・フォーエバー・セメタリー」

8時。爽やかに目覚めて仕事。

10時ごろから突然階下で工事が始まる。11時ごろには、トンカチでがんがん。ブラインドが揺れて、そのうちおうちが揺れだしたのである。

いらいらー...集中できん。お昼ご飯食べてても、トンテン、カンテン、どたどたー、ぐらぐらー。ううう...。

そんなわけで、2日振りの快晴だし、体にもいいことだし、どこかへ散歩に出かけることにしたのであーる。

行先はかねてから気になってた「ロサンゼルス・フォーエバー・セメタリー」。コリアタウンの近く、ハリウッドサインが目の前、というロケーションで、ウチからはまず車で。パリではモンパルナス墓地がいい思い出になったし、ロスに住んでてハリウッドを築いた方々へ敬意を表しにはいつか行きたいと思ってたので、ちょうどよしっ。強引にトモダチ2人を誘う。

ネットで予習してみると、ラスキー、ルドルフ・バレンチノ、デ・ミル兄弟、マリオン・デイヴィス(ふーん...トーマス・インスもおるんだぞ)、ダグラス・フェアバンクス(Jr.も)、ハリー・コーン、ジャネット・ゲイナー、アドルフ・メンジョー、タイロン・パワー、ポール・ミュニ、エイドリアン(パラマウント30年代黄金期を支えた衣装さん)ヴィクター・フレミングなどなどが永眠していらっしゃる。

ハーティー・マクダウエル(「トリビュート」ってことらしいけれど、当時は人種問題かなにかで入れてもらえなかったのだろうか、やっぱり。誰かご存知ですか?)も。

ジョニー・ラモーンとディー・ディーまでもがここに眠っているとな。(お亡くなりになった順序は逆か。でも、へえーっ、ニューヨークじゃないんだ。)。行かねばでしょ?

ゲートを入って右の「花屋&お土産屋」さんで、5ドルの地図を購入を片手に予習して定めた目的地へ。ジョニーのお墓まず発見。銅像があってわかりやすいし。しかしこの有料地図にはディー・ディーがいないではないか。けしからん。


その他目的は以外と見つけにくかった。白亜の大理石造りのデミル家は荘厳でしたが、ジョン・ヒューストンが見つからなくて走っちゃった。これは謎のまま。(土の中の皆さま、走ってごめんなさい。)

結局、風邪が強く寒い上に、内心はしゃぎまくっているワタシとは対照的に、優しいトモダチ2人共「誰それ?」「なぜワタシはここに?」的表情が終止拭えなかったので、「あ、映画オタクの行為なのか、これは...」と気がつく。よって、1時間もいないで「お茶しにいこっか」と提案。「ひとりで絶対また近々来よ」と心で言いながら、墓地を後にしたのであった。



お茶はコリアタウンのhollies cafeで。上の写真の「チャップマン・マーケット (The Chapman Market)」っていう1929年建造のモールが窓越しに見えるところがお気に入り。いつ行っても巨大なレストランの布広告が景観を損ねてるけどね。

これはモーガン、ウオールズ アンド クレメンツ (Morgan, Walls & Clements) のデザインで、1929年にオープンしたんだそう。当時再流行したスペイン建築が残ってる。三層になった瓦屋根と、どきどきするくらいきれいなレリーフがため息をつかせる。次回一人で来たときは、中に入ってみるね。
レリーフがとにかく美しくて、通るたびに見とれてしまう。