作品49 Boeing F/A-18F Super Hornet

Boeing F/A-18F Super Hornet
米海軍  ハセガワ  1/72
F-18D Hornetの戦闘能力を強化し航続距離をアップさせた最新の機種。
空母キティーホーク搭載機で部隊設立50周年記念塗装した機体。


第47話 少年化学者?とペテン師
中学1年の時、担任が化学の先生でした。ところがこの担任は大変厳しい先生で、理由は忘れましたが最初の授業で授業中全員机の上で正座という体罰がありました。当時はこの程度の体罰は当たり前で、父兄が抗議に来るなんてそんな暇人はいませんでした。
そんな授業でも私は実験が大好きで好奇心が強い事もあり積極的に参加していました。
少しずつですが家にも子供用の顕微鏡、ビーカー、フラスコ、アルコールランプ更にガスバーナーまで次々に揃えて色々実験しました。実験に使う薬品といっても手に入るものは限られており片っ端から実験しましたが、結果的に興味深い成果は何も得られませんでした。「実験ごっこ」と言った方が良いかも知れません。
そんな中でS君が転校生としてクラスに入って来ました。いつも変わった事をしてクラスの注目を引いていた奴です。そのS君がある日、真ん中に短いタコ糸を通した紙を巻つけたものを持ってきました。大きさは直径が5mm位で長さが1.5cm位のものです。これを何かに挟んでタコ糸を引くと破裂音がしたのでビックリしました。これをS君は自分で作ったと言い、作り方は秘密で教えてくれません。何とか秘密を教えて貰おうと数日かけて仲良くなりS君の家まで遊びにいきました。そこでなにやら教えてくれたのですが形も違うし勿論爆発もしません。S君に聞くと一度に教えられないとのことでした。どうしても私はS君が信じられずいつの間にか離れていきました。この時の謎が解けないまま何年か経過したクリスマスの日、自分でこの謎が解けました。あれはきっとクラッカー(パーティー用品で三角錐の形をしていて糸を引くと中からテープなどが飛び出す物)の中に入っていた火薬だと。勿論S君には確認していません。