30万円の車

テレビニュースでインドで30万円の
車が発売されたとのことをいっていた。
(インターネットでぐぐってみると、以下の記事)


以下日刊メールマガジンより//////////////////////////////////////
◆インドのタタ・モーターズ、10万ルピー(約30万円)
 の超低価格国民車『ナノ』を発表
 5ドアで4人乗りのファミリーカーで33馬力の623ccエンジンをリアに搭載す
 る。従来の小型車の半額以下となる10万ルピーで、9月に発売する予定。
 全長3100mmx全幅1500mmx全高1600mm。最高速度105km/h。
 事前報道とは異なり、外板はスチール製。樹脂の使用比率は通常のモデル
 と同程度という。欧州の排ガス規制「Euro4」に対応しているという。
 ディーゼル車の開発も進めているという。
 黒い樹脂バンパーなどを装着し、エアコンなしのスタンダードバージョンと
 ボディ同色バンパーなどを装着するデラックスバージョンの2種類があり、
 「安全面、環境面で必要な基準はすべてクリアしている」、「5年前に約束
 した通り、10万ルピーで販売する。原材料価格が上昇し、多くの人が実現は
 無理だと言ったが、約束は約束だ」とラタン・タタ会長。エアコン装着車は
 1万ルピー程度高くなる模様。
 インド市場で過半シェアを占めるスズキの中西専務は、「(品質を犠牲にせ
 ず)お客さんを満足させる車を30万円で作れるかというと、うちはギブアッ
 プ。それをタタさんが作れるというのはサプライズではあります」という。
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結構いろいろ興味を覚えてしまった。


まず、テレビニュースで「30万」
と聞いた瞬間に思ったのは、
なぜこんなに安くできるのか、だ。


ニュースも当然そこをハイライトしているわけで、
「インドでの人件費」
という条件につづいて、以下を説明していた。


・最高時速は105km/h
・エアコンなし
(おそらくエアバックとかもないだろう)
・サイズも小さくて、ちょうど
 スバル360(名車!!)みたいにみえる。
 (といいつつ、結構映像では広そうに見えた)
・その他ワイパーも1本のみとする 等々



ここから、自分の感想。


まず、その割り切りが面白いと思った。


最高時速105km/h。
つまり、日本であれば、
「高速では、のれません」
もしくは
「高速では80km/hで走ります」
ということだ。
必要なスピードがだせれば十分、
という考えは自分は賛成。
それで、十分使えて、代わりに
値段が安くなるならば、いいことと思う。


次のエアコンなしというのは、
いくら安いとはいえ、
つらいだろう。
・・・・・・・と思って、はたと
考えが変わった。
そうか、
これは、現在オートバイにのっている人を
ターゲットにすれば、評価は変わる。
雨露そして走行における風が防げるだけで、
「仕方なくオートバイを使っている方」
にすれば、十分だ。
なにしろバイクは夏暑くて(停止時の直射日光)冬寒い。
このうち、冬の寒いのが若干なくなる
だけだが、バイクを冬のったことのある自分の
経験上からいうと、バイクより100倍マシだろう。


以上のような状況で、値段が安くなるのなら、
「お父さんと息子2人がバイク通勤」
という家族であれば、乗り換えにすごくメリットを
感じるだろう。



一方、別の思いも湧いてしまった。


ますます車を乗る人が増えたら、
地球環境はさらに厳しくなるのだろうな・・・
ということだ。


今、車所有の幸せを享受している自分であるから、
インドの方に対して、
「車所有は、地球環境を考慮して、遠慮してね」
というのは、あまりに自分勝手な意見だ。


しかしそれにしても、自分自身に対して、も含めて、
「人間全員が車を持つようになったら、
 地球は持たないよね。どうするの?」
という問いをもってしまう。


もっとちょっと現実的な懸念としても、
「これで、インドがガソリンをがばがば買ったら、
 更にガソリン代あがっちゃうのかな・・・」
とかも思った。


エネルギー問題・・・本当に急務と思う。



そこそこの値段で、環境に優しいのであれば、
最高時速70km(つまり高速は乗らない)とか、
(また、政治的な対応が必要となってしまうが、
 制限速度50kmとかで、環境を守るとか)
いう社会を目指すというのも
方向性として考えてみていいのでは、
という思いを持った。


それとも、インターネットによるバーチャル化が
究極に進んで
「場所を移動する必要がなくなる社会」
という方向で追いかけていく?




<昨年の今日>
http://d.hatena.ne.jp/y1kirihara/20070110
<ギター趣味人>
http://guitar-shumijin.g.hatena.ne.jp/y1kirihara/20080427
<目に入ったニュース>
・家電機器制御し、省エネを実現−中部電力が管理システム開発
 中部電力は、家庭での電力利用を管理し、家電機器を制御することで省エネルギーを実現する家庭用エネルギー管理システム(HOMES)を開発した。エネルギーの使用量や履歴、時間帯別・機器別の電気料金などを表示できるシステムで、東芝のホームITシステム「フェミニティ」に組み込む形での提案を想定している。今後は、技術開発本部でさらに実証を進め、複数の家電を連動して制御したり、省エネアドバイスを行う機能も追加していく計画。家全体のエネルギーを表示するシステムは他にもあるが、中部電力のシステムは分岐回路ごとにも測定できるのが特徴。
 一般家庭でのエネルギー消費量が増大し、一方でエネルギー価格が上昇するなか、省エネ意識も高まっている。また、最近ではITで家電や防犯などを制御するホームネットワークシステムも各種登場しており、ITを活用した家庭での効果的なエネルギー利用に対するニーズが高まっている。
 中部電力技術開発本部エネルギー応用研究所では、こうした背景を踏まえて、既存の住宅向けネットワーク技術を活用して、エアコン、照明、床暖房などのエネルギー使用状況を簡単、詳細に把握し、テレビやパソコンなどで表示できるシステムを開発した。
 システムは、小型の電力使用量測定ユニットを分電盤に取り付け、回路ごとのデータをインターネットを通じてエネルギー管理サーバーに送って情報の加工・提供などを行う仕組み。東芝が販売しているホームITサービス「フェミニティ」のサーバーに組み込むことで、単独のシステムより低コストで顧客に提案する考え。
 エネルギー関連の表示項目は、機器・部屋別の電気使用量と料金、月別・年間の料金履歴、時間帯によって使われる機器などの分析など。各家電機器の電気の使用状況に応じた省エネアドバイスや、家電・住宅設備機器の省エネコントロールの機能を追加するための試験を進めることにしている。
・薬害肝炎:救済法が参院で可決・成立 全会一致
・イギリス政府が原発回帰の法案提出 野党も賛成

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