いつもの感想ー(今回は前フリも省略で)

交響詩篇エウレカセブン


んー……何か最近、どーにもこの鬱っぽい展開が見てて辛い部分が多かったりするので、ちと手抜き気味というか、今回の感想・レビューはやや投げっ放し風味にさせて下さい。何ていうか、ただ観てるだけならそうでも無いんだけど、改めて感想を書くとなると少々辛いというか……。前回のラストで、少しはこの欝っぽい展開も少しはマシになるかと思ったんだけどねぇ(--;


まぁ、そんな愚痴はさておいて。
ううむ、あの発掘屋のじいさん、ブリタニさんって言うのか。しかし、正に頑固ジジイってカンジの性格でしたねぇ。オプションで、色々と“盗人”風味だったけど(苦笑)。
それにしてもレントン、心配なのは分かるけど、タルホ姐さんにエウレカの具合を聞くのはお門違いやろー(苦笑)。ってゆーか、自分の恋人が他の女の世話で手一杯って、そりゃあ普通だったらタルホじゃなくても苛立ってる・レントンの疑問に答えてる余裕なんざ無いっつー話で。
あと、レントンのじいちゃん、父親とはまた別の方面で有名だったよーで。……しかし、これって何かの伏線なのかしら。でも伏線だとしたら、微妙に使いにくい伏線な気が。


ところでエウレカ、前回のラストは少しマシっぽかったんだけど、今回はまた落ち込みモードやねぇ。何か、諸々の条件が彼女のストレスになってるっていうけど、むしろ、彼女の存在が他の人間 (主にレントンホランドとタルホ) へのストレスになってる気が……とか、微妙にゲスなことを言ってみる(苦笑)。
いや、でも最近のゲッコーステイトの面々の様子って、正にそんなカンジだと思うんですよねぇ。何ていうか、全てが裏目裏目に出ているというか、解決策の無い迷路に突っ込んでしまってるというか……。
あと、洞窟にあったLFOの死骸(?)なんですが……えーと、何故に光る? 実は機体から放射能でも出てるのか?(汗) ってゆーか、掘り出して使うものなのか、LFOって。だとすると、何気に軍のKLFを何体も壊してるゲッコーステイトの面々って、そうやって折角発掘 & 整備とかした機体をアッサリ壊してくれるんだから、軍にとってみればそれだけで十分に憎たらしい相手だよなー、とか思ってみたり。


そして、レントンが銃で脅されたりとか色々ありつつも、結局今回もラストは鬱展開……。
エウレカの不調もあり、軍に自分達の所在がバレたことをレントンに当たるホランド。そして、エウレカへの対抗心も多少はあるのだろうけど、そんなホランドの心情を見透かした上でビンタをかますタルホ姐さん。
……っつーか、ホランド余裕ねぇなぁ……。まぁ、それだけエウレカのことが心配なのかも知れないけど、でも、微妙にその辺の心情が観てるこっちに伝わりにくいような気が。このままだと、本当にホランドレントンに逃げてる・八つ当たりしてるだけ、スタッフは視聴者への説明を中途半端に投げてるだけ、って印象になっちまうなぁ……。
で、レントンレントンで、折角エウレカが来てくれた(と言っても、言ってる内容はまたまた欝っぽくなるセリフだけど)のに、自分のことで手一杯で反応できてないし。まぁ、最後にエウレカがドアを蹴飛ばすなんていう光景は微妙に面白かったものの……あー、全体としては、今回はいつもにも増して欝っぽいラストやねー。
で、次回予告なんですが……え? あれってエウレカ?(汗) 何か、左半身が溶けてるんですけど。それとも、実はアレって埋まってたLFOコクピット (あるのか?) に乗ってた人形で、それがエウレカにそっくりでビックリー……なんていう展開なのかしら。
……それはそれで面白そうではあるけど、でもそれだと本気でエヴァっぽくなってしまうのが難点やねぇ、とか。




仮面ライダー響鬼


さてさて。エウレカに比べ、同じ欝っぽい展開があったとしても、随分と気楽に観れるというか、分かりやすい救いが頼もしいこちらの作品ですが。
今回は、冒頭からしていきなり魔化魍と戦ってた響鬼威吹鬼でしたが……って、サイズ的には“夏の魔化魍”っぽかったけど、音撃管で攻撃しても良かったのかしら? まぁ、分裂とかしなかったし、結局止めは響鬼さんだったからOKなんだろうけど(^^;
それにしても……音撃棒、木製だったのかーっ! いや、以前に明日夢が持った時にメッチャ重かったみたいなシーンもあったんで、てっきり、金属か何かで出来てるのかと思い込んでいたもので。


あと、今回お披露目された、あの謎の和服の男女が住む(?)屋敷の様子ですが……って、屋敷の中、えらい沢山のクグツがおるんですけどー(汗)。数十人しかいない鬼と違って、一人で何体もの魔化魍を生み出せるクグツ……。あー、これじゃあ確かに、鬼達はヘビーローテーションで働かないとアカン・対応できんわなー。
それにしても、和服の2人、妙に会話が軽いノリでしたねぇ。前回までの無口なカンジとは大違いだけど、演じてる方も一緒のようだし(苦笑)、実は童子と姫ってこの2人の性格がベースなのかしら (特に、夏の白い面々とか<笑>)。


で、クグツサイドの話は一先ずさておいて、今度はヒビキさんたち人間サイドのお話ですが。
うわー、前回に引き続き、今回もみどりさんがイイ味出してるー。ってゆーか、みどりさんって実は年下好き?(笑)。そして、みどりさんに冷やかされたからかどうかは分からないけど、何だか香須実とイブキとの電話が微妙にストロベリっぽいし。
ってゆーか、逆恨みを受けただけとはいえ、それでもモッチーに心配を掛ける明日夢は酷いヤツだと思いました、とかそれこそ八つ当たり(苦笑)な感想を言ってみたり。ところで、「モッチーが見込んだ〜」 って、“たちばな”の女性陣の間では、モッチーと明日夢は公認の仲なのかしら?(笑) だとすると、アキラが微妙に可哀想な気が……(^^;
あと、今回初めてお目見えした (と言ってもゲスト扱いっぽいけど)、“鋭鬼”なる新たな鬼ですが。ふーむ、あれで“エイキ”って読むのか。てっきり、映画版での滅茶苦茶な読みと同じセンスで、“するどき”とでも読むのかと思ってました(汗)。
それにしても、今回は童子と姫が妙に格好良かったッスなー。鎧姿というのもさることながら、あんまり多用すると安っぽい演出になっちゃうけど、蜘蛛の童子・姫だけに壁に足を付けて攻撃する様なんかは、普通とは違う・強敵らしいってカンジが分かりやすく出てて、個人的には非常に好みな演出でしたよ。
……しかし、裁鬼さんといい鋭鬼といい、どーもゲストの鬼たちは、出て来るだけ出てきてアッサリやられるという、いわばテリーマンヤムチャ的な存在になってる気がするなぁ(苦笑)。まぁ、彼らが魔化魍を倒してしまっては、響鬼たちの立場が無いんだけどさ。


あとは今回は、まぁパワーアップした童子・姫 vs 轟鬼威吹鬼の話もあるんですが、それよりはやはり、全体としては明日夢が中心だったというカンジで。
以前に万引きを発見された不良の絡みが突然出て来るなど、いつもの分かりやすいストーリー展開に比べると、今回の話は若干分かりにくい・難しいカンジもあったように思えましたが、それでもまぁ、ここに来て再び明日夢とヒビキさんとの絆の強さを確かめられる話が入るというのは、これからどんどん話が複雑になりそうな後半戦において、それでもやはり仮面ライダーは子ども (明日夢) のヒーローなのだ、ということを再確認・再認識できて良かった気がしますね。


それにしてもヒビキさん、流石に明らかに山は初心者の明日夢にあの急斜面を登らせるのはどうかと……って、やっぱり足踏み外したーっ! まぁ、次回予告を見る限りでは大きな怪我は無かったようだけど……。でも、どーやら次回は明日無も鬼たちの戦闘に巻き込まれそうなカンジでしたし、なかなか期待と不安が混じった回になりそうですよ、次回は。
ところで劇場版のCMですけど……敵をなぎ払う時の掛け声が“エビフリャー”なのはどーよ(苦笑)。頭がシャチホコってのもアレだけど、スタッフさん、ちと悪ノリが過ぎるやろー(^^;


何かここ最近は

週末に1本書評を書ければ上々という状態になりつつあるなぁ(汗)。いや、本自体は、小説に限らず漫画も含めれば、もっと結構な数を読んでるんですけどね。ただ、敢えて書評を書くほどでも無かったりとか、あるいは単純に書く時間を取れなかったりと、まぁ色々ありまして……。
もうちょっと短くまとめるようにする等、書評を書くのに費やす時間を削れるようにすれば、もっと数を書けるとは思うんだけど……なかなか自分の文章のスタイルを改めるってのは難しいものがありまして、とか(^^;
まぁそんな愚痴はさておいて、今日の書評ですが。今回は、前回に引き続き個人的にお気に入りなユニット、クラフト・エヴィング商會 様の、「じつは、わたくしこういうものです」 を取り上げてみようと思いまっす。じつは、わたくしこういうものです

ありそうで無さそうで、でもなりたい職業たち

さてさて。前回に引き続いて、今回もクラフト・エヴィング商會様の作品ということで、これまた前回同様のコメントではあるんですが、やっぱりこの本も、微妙に書評ってのが書きにくい本だったりします(苦笑)。とは言っても、まぁ前に取り上げた 「テーブルの上のファーブル」 に比べれば、まだしもこちらの方が紹介はし易いですけどね。


「月光密売人」 や、「秒針音楽師」 など、聞いたことも無い (というか実在しない) 不思議な職業の数々。そんな職業に就いている (フリをしている) 方々18人が、それぞれの職業や生き様について語った、写真入の職業紹介エッセイ集……というのが、この本に関する大雑把な説明ということになるんですが。
いやはや、相変わらずこの本も、実にらしいというか何と言うか。最初から最後まで、徹頭徹尾、実に遊び心に溢れた内容になってまして。
まず第一に、ここで紹介されている職業の“名前”からして面白い。前述の 「月光密売人」 などのように、微妙に怪しげで、そしてだからこそ興味を惹かれるような職業があるかと思えば、「シチュー当番」 なる、説明の文章を読まなければさっぱり仕事内容が分からないような職業まであったり。
そして、その職業についての説明文もまたユニークでして。勿論、遊びで創った架空の職業なのだから、漠然とした仕事内容みたいなものは書かれていても、では実際にはどのような仕事なのかという点については上手くはぐらかしている職業が大半なのですが、それでもその説明文が、これまたクラフト・エヴィング商會様定番の小道具を生かした写真と合わさると、その漠然としていたはずの説明が妙に説得力を持って来るのだから、これまた何とも不思議というか何と言うか。
ここに書かれている職業はいずれも、恐らくは、「そんな職業あったらイイな」 などと“考えたこともない”ような、現実においても空想においても未知の職業ばかり。けれども、その説明を読み写真を眺めているうちに、どこか微妙に懐かしいような、何ともノスタルジックな気分にさせられてしまうのも事実で。


ありもしない品々や世界では飽き足らず、今回はありもしない職業ということで、あるいはクラフト・エヴィング商會様の作品の中でも、他の作品に比べ、若干ハードルは高めかも知れないこの一冊。
「テーブルの上のファーブル」 同様、一冊目にこの作品にチャレンジするってのはやや困難かも知れませんが、「どこかにいってしまったものたち」 など、他の作品でこの世界観にハマったという方は、まずは立ち読みでパラパラと読んでみて、もし紹介されている18個の架空の職業の中に1つでも自分好みの職業があったのなら、いっそのこと購入してみる……なんていうのが、この本を選ぶときには良いのかも知れませんね。


あ、あとハードルが高めといえば。まぁ分からなければ分からないで問題は無いと思うんですが、実はこの本で取り上げられている職業や小物の中には、あからさまには書かれていないものの、微妙に他の作品の世界観・設定みたいなものとリンクしていると思しき表現があったりするようで。
もし、クラフト・エヴィング商會様の他の作品のいくつかを既に読了済みの方は、そんな点にも留意しつつ読むと、それはそれでなかなか面白い読み方が出来るんじゃないでしょうか。


→ 合計:041冊(小説19冊 / 漫画15冊 / その他7冊)