おお、ついにネット広告がラジオ広告を抜いた

昨年1年間の国内の広告費のうち、インターネットのサイト上に掲載された広告の費用が前年比5割以上伸び、ラジオの広告費を初めて上回ったことが、広告最大手・電通の調査でわかった。ブロードバンドの普及によるパソコン利用者の増加を受け、テレビや新聞などの媒体と連動した広告をネットに掲載する広告主が増えているためだ。

 2004年か、2005年で、ネット広告費がラジオ広告費を抜くだろうといわれていたが、2004年だったかあ。

アル・ライズ、ジャック・トラウト:マーケティング22の法則

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則

 マーケティングの入門書。原題は、The 22 Immutable Laws of Marketing。実例も豊富で、参考になる。一気に読んでしまった。いかにもマーケッティング系の本らしい臭みも感じるが、基礎は押さえておかないとね。
 以下、印象に残ったところを記録しますと

マーケティングとは、知覚をめぐる戦いであって、商品をめぐる戦いではないのだ。

 最初に登場した商品よりも、最初に消費者の心に入った商品が「最強のブランド」になる。この消費者の心に一番乗りすることがマーケティングの目的。

 マーケティングとは多くの場合、正統性をめぐる戦いである。最初にわれこそ本物なりのコンセプトをつかんだブランドが、多くは競争相手を偽物呼ばわりできるのである。

 何だか、カール・シュミット政治学の本を読んでいるみたいだけど、確かに「正統性」こそブランドの肝だろう。

 多くのマーケティング関係者の見るところ、成功とは見事に実施された無数の小さな努力の総体的な成果である。

 「そうだよなあ」と思いがちだが、筆者の主張は違う。

 あなたが一生懸命やろうが気楽にやろうが、その違いは微々たるものだ。おまけに会社の規模が大きくなればなるほど、平均の法則が一生懸命方式のもたらす実質的な利点を帳消しにしてしまう。
 歴史の教訓によれば、マーケティングにおいて実効を上げる唯一の行動は、一回きりの、大胆な一撃である。さらに、いかなる状況においても、実質的な成果を上げる作戦行動は一つしかありえない。

 リデル・ハートの戦略論みたいだなあ。電撃戦と一点突破全面展開か。

 予測不可能な世界に対処する一つの方法は、あなたの組織内に考えうる限りの柔軟性を植え込んでおくことである。

 やっぱり、それしかないのだろうな。これだけ環境変化が激しいと、予測に時間をかけるよりも柔軟性の方が組織の強さにとって重要な要素になってくる。これは実感として、わかる。

 ウォールマートの社長はビジネスウィーク誌上で次のように述べている。「もし何かを学び、その何かを試みれば、その人は何かを得るはずだ。許せないのは、同じ過ちを二度犯す人間である」。

 ウォールマートのモットーは「構え、撃て、狙え」なんだそうだ。新しい企画で失敗しても罰しないのだという。これは大切なこと。日本は集団的な意思決定なので、個人の責任が軽く、試行錯誤がやりやすいと、この本ではいうが、これは昔話かもしれない。

日本たばこ産業、社員の3分の1が希望退職に応募…

日本たばこ産業(JT)は17日、2004年9月から今年1月にかけて行った本体の希望退職者募集に、5796人が応募したと発表した。40歳以上などとした対象者の約48%で、社員約1万6600人のほぼ3分の1に当たる。

 すごいなあ。みんな、たばこ産業の先行きに何の希望も持っていないと言うことなのだろうか。40歳以上の5割近くが応募なんて…。う〜ん。経営陣も、喜んでいいのかどうか、複雑だろうなあ。

キリング・ミー・ソフトリー Killing Me Softly

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 家に帰ったら、BS Japanでやっていた。ヘザー・グラハムの映画。「恋に落ちたシェークスピア」のジョセフ・ファインズが共演。グラハムの“切れやすい旦那”がファインズで、義姉が「トゥルーマン・ショー」のナターシャ・マケルホーン