トロイ

トロイ 特別版 〈2枚組〉 [DVD]

トロイ 特別版 〈2枚組〉 [DVD]

 トロイの伝説そのままの映画なのだろうが、こうして映画で見ると、ワガママな若い王子と夫婦仲がうまくいってない女と強欲な王のために、周りの人間がバタバタと無意味に死んでいくという物語に見えてしまう。自国の民が殺されているのに、無意味な戦争の原因をつくった当事者たちが抜け道から逃げてしまうというのもないだろうが、と思ってしまう。ブラッド・ピットは肉体改造を図って苦悩する殺人マシーン、エリック・バナは愚弟を持った賢兄。唯一、民のことを考えているような人。ブライアン・コックスはいつものように憎々しげな悪い人。一方、オーランド・ブルームは欲望を自制できない不出来な弟。ダイアン・クルーガーも自分の不幸には敏感だが、他人の不幸には鈍感そうなプライドの高い女という印象。みんな殺されていくのに、あんたたちが生き残っちゃまずいだろうという感じ。ショーン・ビーンがただひとり「トロイの木馬」を考え出す、まともそうな人物。俳優たちも、この展開じゃ、大変だろうなあ。
 監督は「Uボート」のウォルフガング・ペーターゼン。やっぱり、「Uボート」が良かったなあ。
 http://www.troy.jp/

米メルクに、2億5300万ドルの損害賠償評決

米医薬大手メルクの消炎鎮痛剤の副作用で死亡したとして遺族が損害賠償を求めていた民事訴訟で、テキサス州ブラゾリア郡地裁の陪審団は19日、同社の過失を認定した。損害賠償額は懲罰的賠償金を含めて2億5300万ドル(約280億円)。同社は控訴する方針。同薬の副作用問題を巡っては4000件以上の訴訟が起こされており、同社の業績に深刻な打撃となる可能性が出てきた。

 米国の損害賠償裁判には「懲罰的賠償金」というのがあって、巨額の賠償金の評決が出ることがあるが、米メルクに280億円の賠償評決が出たという。う〜む。この薬品、今回のほかにも4000件以上の訴訟を抱えていると言うから、メルクにとっては経営上の問題となってくるんだろうか。

茶の味

茶の味 グッドテイスト・エディション [DVD]

茶の味 グッドテイスト・エディション [DVD]

山よ [DVD] ほのぼのしていて、それで、ちょっと変わっていて面白かった。最後の絵本のところが泣かせるなあ。最近の日本映画は良いねえ。日本の風景が美しい。浅野忠信三浦友和手塚理美、中島朋子、土屋アンナと役者も揃っている。土屋アンナは、「下妻物語」以前で、これがデビュー作になるよう。そのためか、台詞はあまりない。ナレーションは和久井映見だったのか。劇中で歌われる「山よ」、妙に印象に残る変な曲だが、これはこれでDVDが出ているのだ。このあたりも面白い。
 http://www.chanoaji.jp/