橘川幸夫「希望の仕事術」
- 作者: 橘川幸夫
- 出版社/メーカー: バジリコ
- 発売日: 2010/01/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「仕事術」というタイトルだが、100円ノートでどうこうとか、Hacksがどうのこうのといった仕事のノウハウ本ではなくて(そっち系の本も好きだったりするのだが)、21世紀の生き方に関する本。
仕事とは、あなた自身の欲望を社会化すること。
という言葉で始まるのだが、まさにここに、この本がいう「仕事」の意味がある。「使役」でも「労働」でもない。「めざせ年収2000万円」でもなければ、「年収300万円でリッチ気分を味わう」的なオカネで換算する世界でもない。社会との関係性としての仕事。クリス・アンダーセンの「フリー」が話題になっているが、何のために働くのかといったとき、コミュニティとの関係とか、社会の中の自分が「良い仕事」を生みだしているんだよなあ。ということで、この本では、どう生きていくのか、どんな心構えで行くのかが、ワンフレーズとショートショート解説で語られていく。すぐに読めてしまうが、行き詰まったときに、もう一度、読むと良さそう。帯に<21世紀の「仕事★聖書」>と書いてあったけど、確かに現代の「聖書」的な雰囲気がある本。