天国と地獄(1)

オルフェウスとエウリディーチェ』のパロディで有名な名曲がオッフェンバック作曲のオペレッタ『天国と地獄』だ。今回のブログも前節が長くなりそうでごめんなさい。オペラは日本語で(歌劇)と言われ、最後は悲劇的な場面になる事が多い。それに比較してオペレッタは聴衆を楽しませる事に主眼をおいて創作しているので基本的に喜劇の歌、つまり喜歌劇がほとんどだ。喜歌劇は音楽として芸術的に見下される傾向にあるが、どうして名曲もたくさん排出された。僕の独断での3大名作オペレッタは、オーストリアの作曲家でワルツ王ヨハン=シュトラウス2世の『こうもり』、同じオーストリアレハールメリー・ウィドウ』ぜひぜひ聴いてください本当にストーリーも楽しいし聴いた事のある曲もあるとおもいます。で、、最後はオッフェンバックの『天国と地獄』です。彼はオーストリアの作曲家だがパリやロンドンでも活躍したので何人と言っていいかわからない。実際みんなが絶対知っているぞ!という曲、フレンチ・カンカンの『天国と地獄』の曲は老若男女知らない人はいないと思う。何故なら運動会で確実に聴けるからだ。
 さて、その『天国と地獄』は『オルフェウスとエウリディーチェ』のパロディなので原典を知るか知らないかでかなり面白さが変わる。ただ、このオペレッタの配役は脚本家がギリシャ神話を敬意をはらったのか役名が随分変わっている。そこで僕は逆に今まで使ってきた名前で記す事にした。但し僕も原作(脚本・作曲)に敬意をはらう為に原曲に登場する配役のプロフィールとその人間関係を記し、これから使う名前はあえて今まで使っていたギリシャ神話の神々の名前をそのまま引用しようと思う。