*[樹木]樹木探検その8〜根古屋ケヤキ公開治療

山梨県北杜市にある根古屋神社の大ケヤキの公開治療があるとのことで見に行った。
さほど広くもない神社の境内に目指すケヤキが立っていた。
それぞれ「田木」「畑木」と呼ばれ、目通り周はともに10mを超えている。
近隣住民によって大切にされてきた国指定天然記念物の巨樹である。
周辺環境の変化が要因のひとつとなり、樹勢に衰えが見てとれ、何の手段も講じなければ、今後も悪化していく傾向にあるだろう。
主幹もすでに失われているが、樹木医の診断のもと、主として土壌改良による樹勢回復工事が実施されている。

地元の人だと思うが、参加者の中から、どの枝の芽吹きが早かったかなどの意見も出されていた。
本当によく観察されているようだ。
かつては芽吹きの早さによって、その年の作柄を占う習わしがあった(畑木が早いと畑作が、田木が早いと田が豊作となる)という。
こういった地方の名木巨樹は、地域のシンボルとしても少しでも生きながらえさせてほしいものである。