DNS 管理パックのノウハウ?

こんなの書きました。

http://www.microsoft.com/japan/mom/community/columns/dns_mp.mspx

MOM でやるべきことっていうのは、

  • 生死監視
  • パフォーマンス監視
  • ログ監視

であって、監視し閾値を超えたり問題が発生したりした場合に、メールなどで警告を送るわけです。
なので、

  • それぞれの監視をどのようにするのか
  • 監視した結果をどのように通知するのか

という全体的な設計と

  • 具体的にどの項目をどの程度の閾値で監視するのか

という点をカバーすれば良いわけです。
この仕組みをフレームワークとして提供するのが MOM です。さらに、MOM 管理パックによって監視対象とある程度の閾値が提供されます。なので、設計するべきは「どのように通知するのか」のみに絞られてしまうのです。


もちろん、具体的な閾値を変更したい、といった Wish には対応する余地が十分ありますが、このようなノーマライズされた資料には反映しにくいものです。基礎を抑えていればこの辺りのカスタマイズは十分できますし、それを小川さんや河端さんがすでに資料にまとめられています。そんなわけで、この資料は始終管理パックの説明に終わってしまいました。
個人的には河端さんの「Vol.8「SQL Server の管理パックを分析してみよう」」の続きものみたいな感じで読んでもらえればうれしいです。


以上、本当に書きたいことを書いてみるやまにょんでした。

MOM でできないこと

イベントログ上で発生した、何が起きたか良くわからないエラーを、とりあえず通知すること。


・・・できないんだ、これが。
実際にやろうとしたら、管理パック全部解析してオリジナル管理パックを一から作らないといけない。「管理パックのルールに該当しないエラーと警告は、逐一アラートとして報告する」といったオプションがあればいいのだけれど・・・。

ISA Server 2004 の各ログを SQL Server 2005 に記録する方法

! OS + 認証環境の準備

  1. Active Directory 環境を構築する。
  2. SQL Server 2005 と ISA Server 2004 をインストールするマシンをそれぞれドメインに参加させる。この二つは同一のマシンでもいいけれど、サービスの起動タイミングの問題があり、スタートアップ スクリプトやサービスの依存関係を手動で設定する必要が発生する。もちろん ISA は外に晒されるものなので、セキュリティ的問題もある。なので、できるだけ混在させないほうがいい。

! SQL Server 2005 のインストールと設定

  1. SQL Server 2005 をきわめて普通にインストール。サービスの動作する権限は、適当な Active Directory ユーザー アカウントを指定する。インスタンスも無名で OK。このとき、他の環境に SQL Server Management Studio が無ければ、これも一緒にインストールしておく。
  2. ログを保存する DB を作成。名称はなんでも良いがわかりやすく。今回は "ISA_DB" と名づけた。
  3. ISA サーバー用のログオンを作成。ログオンの権限を ISA Server 2004 用のコンピュータにも与えなくてはならないので、ログオンは Active Directory グループを指定する。(すなわち、あらかじめ Active Directory グループを作成すること。)
  4. ログオンへ ISA_DB へのアクセス権を与える。めんどくさいので、DB_OWNER を与えた僕はだめだめです。恐らく書き込み、読み込みができれば大丈夫なはず。
  5. ISA Server 2004 のインストール メディアを開き、.SQL の拡張子で保存されている二つの SQL Query を ISA_DB 上で実行する。

! ISA Server 2004 のインストールと設定

  1. ISA Server 2004 を普通にインストール。
  2. SQL Server 2005 の ODBC ドライバをインストール。
  3. ISA Server 2004 のコンピュータを先ほど作成した SQL Server のアクセスグループに登録。
  4. ODBC を使い SQL Server 2005 へのシステム DSN を作成。
  5. ISA の管理 から 監視の構成 を開き、ログ タブを選択。Firewall ログを Web プロキシ ログの設定があるので、それを SQL Server を参照するよう設定。その際、暗号化のチェックボックスがあるが、使用するには証明書を発行して設定する必要があるので、チェックをはずす。権限にはユーザー アカウントを指定し、そのアカウントに SQL Server アクセス用のグループを登録しておく。

! 確認

  1. ODBC 接続のテストをしてみる。
  2. ログ設定のテストを実行してみる。
  3. SQL Managemente Studio から select * from FirewallLog と打ってその結果を確認する。

! 課題

  1. 証明書を使った暗号化の設定方法を確認する。
  2. ISA_DB への権限を絞る。

! うまく設定できないと

  1. SQL Server へログの保存ができないので、ISA Server の Firewall サービスが起動できないか、起動してもほっとくと落ちる。

構成保管サーバーは Active Directory ドメイン コントローラ上にインストールしないほうが良い

構成保管サーバーは Active Directory ドメイン コントローラ上にインストールしないほうが良いらしい。なぜなら、Active Directory ドメイン コントローラ上にインストールしようとすると、なぜか管理者権限を要求するためである。エラーには「ファースト ステップ ガイドを読め」とあったので該当ドキュメントをポイント。