ジェット機 〜 JET UNIT(代官山UNIT)


先日O-EASTでのイベントで見たばかりのジェット機のワンマンライブ。初めて入る代官山UNITだ。
セカンドフルアルバム「JETOY’S LAND」は正直前2作よりも劣ると思っていたせいもあり、なにかと彼らのライブは見逃すことが多かった。だから今日ワンマンでたっぷり聴けるのは嬉しい。
ジェット機の存在が気になりだしたのは以前大槻ケンヂ氏のデビュー15周年ライブのゲストに宮田和弥が飛び入りして、川西幸一氏とバンドを組むつもりだと告白した時からだ。
そしてそのうえ偶然にもakkinがピンサロックスのプロデューサーを務めたことも私がジェット機を聴くようになった一因だ。
チケットはSOLD OUTと告知されていたのにも拘わらず、なぜかライブ直前にイープラスで購入することができた。ラッキーだ。ロックの神が私をジェット機のライブに誘ってくれたのだ。キャパ約700人のハコ、開演ちょっと前に入場してみると客はギュウギュウで身動きが取れないと思えるほどに満杯だった。


客電が落ち、いつもの搭乗アナウンス…、ドキドキが増す。そしてジェット機コール、もうこの時点で手を挙げざるをいられなかった。叫ばざるをえなかった。4人が元気よく飛び出てきてオープニングナンバーは‘テ・イ・コ・ウ’だ。
宮田ジェットの声質と歌い回し、技術的には上手いとは言えないのだろうが聴く者の耳を惹きつけ、安心させ、気分を高揚させてくれる。バックの演奏も今日は特別に良い。akkinジェット(G)のプレイは一見普通のロックンロールスタイルのようだがカッティングの強弱やピッキングのニュアンスでサウンドに彩りを与え、抜群のオリジナリティーを発揮していた。特にしっとりとした曲を徐々に盛り上げていくテクニックには感激した。胸に響くピッキングだね。
ダラっとしているようでどこか熱い、ジェット機「恵比寿系」だそうだ(笑)。うまい!


途中で客をステージに上げたり、‘赤いヒヨコ’では宮田がシーケンスマシンを操作し客は男女に分かれて合唱、大阪のラーメン屋でのエピソード、MCや演出も面白い。ノリノリのナンバーもバラードも、代表曲もそうでない曲も、バンドとしての表現力は強烈で今年いろいろ見たライブの中でも№1だと断言してしまおう。大人の底力、圧巻!聴きたかった‘Fly High’、‘レベロン’、‘夏の花火’、‘My World’、演ってくれたので満足!
満員のフロアで揉みに揉まれ他人の足を踏み踏まれ、無心で汗だくになれるライブを久しぶりに見た気がした。自らをライブバンドと公言しているのにもかかわらずたいしたことのないライブを演るアーティストが多い中で、ここまで熱狂させてくれるジェット機こそ真のライブバンドと言えよう。


もう本当に大満足だ。幸運にもアンコールではakkinジェットの投げたピックをキャッチしてしまった!一生の思い出になる素晴らしいショウであった。冬にまたワンマンがあるそうなので絶対に行こうと思う。




そうだ、感動ライブの復習をせねば!


JETOY’S LAND

JETOY’S LAND