荒神

江戸時代初期の東北の隣り合う小藩。山間の村落が突如怪物に襲われ全滅する。主人公はいわれのある双子の兄妹。謎が明かされていくと怪物は先祖の残した怨恨が作り上げた人造のもの。権勢拡張に利用しようとする兄と、それを止めようとする妹。尊い犠牲のもとに平和が取り戻される。廻りの登場人物もそれぞれ役割を担う。560頁の大作読み応え有り。ストーリーは荒唐無稽だが破綻せずしっかり人間ドラマには仕立ててある。

荒神

荒神