スペイン南部のアンダルシアは、意外に冷んやりした感じでした。

yatsugatake2007-02-02

夏には50度にもなり、「アンダルシアのフライパン」と称されるグラナダ(ザクロの意)の地ですが、今朝は10度以下、意外に冷んやりしていました。
世界遺産の「アルハンブラ宮殿は、スペイン観光の人気随一、期待が高まります。「アルハンブラ」は、「赤い城」の意味だそうです。城壁に使われた石が多量の赤鉄を含んでいたため、城壁が篝火に照らされて赤く見えたのです。
画像は、宮殿入り口の門です。
ガイドブックによれば、イスラムのスペイン支配最後の牙城、最後の楽園への思いを凝縮した華麗な王宮は、イスラム芸術の粋…。1492年、イスラム勢力を束ねた宮殿の無血開城により、カトリック軍によるレコンキスタ(国土回復運動)は終わりを告げた。スペイン史変遷の舞台となった宮殿でもある。と、あります。
カルロス5世の宮殿、裁きの部屋と進み、アラヤネスの中庭はひっそりと、水面に映る建物は幻想的でした。有名なライオンの中庭は工事中で、かえって印象に残りました。石段を登って行くと、ヘネラリフェ庭園・アセキアの中庭が見事…、夏の避暑用の宮殿だそうです。
なんと東洋の植物、柿の木に赤い実が生り、ロウバイ、ボケの花が咲いていました。
  
宮殿内のどこにも水路が敷かれ、水の音が聞かれます。
砂漠の民にとって憧れの土地だったことが分かります。ギターの名曲、タレガの「アルハンブラの想い出」は、水音を表現していると、聞いた覚えがあります。
  
2時間以上の見学・散策は、まさに夢見心地の至福の時間でした。

午後は、中世イスラム王国の首都である「コルドバ」を訪れました。グラナダからの車窓には、延々と「オリーブ」の畑が続き、ちらほらとアーモンドの花が咲いていました。
画像は、メスキータ(世界最大級のモスク)の鐘つき塔と、「オレンジの庭園」。
  
モスクの内部は、やしの木をかたどった柱と馬蹄形のアーチが広がり、異宗教、多様式が混在して、不思議な空間になっていました。

ユダヤ人街、コルドバ式中庭(パティオ)も印象的でした。