警視庁警視、部下の女性にセクハラ 本人は辞職申し出


 警視庁第3機動捜査隊長の警視(52)が、部下の女性職員にセクハラ行為を繰り返していたことがわかり、同庁は7月1日付で停職1カ月の懲戒処分にすることを決めた。警視は事実を認めて辞職を申し出ており、同庁も認める方針。

 同庁によると、警視は3月から5月にかけて、女性の手を握って抱き寄せようとしたり、職場の1泊レクリエーションの際に理由もなく女性の部屋に何回か出入りしたりした。カラオケに誘って断られると、電話をかけたりメールを送ったりする嫌がらせをしていたという。

同庁は「事実を厳粛に受け止め、厳しい処分を科すことにした」としている。 (07/01 01:00)(朝日新聞サイトより)

警視と言えば、署長級の幹部だが、迷う心が抑えられなかったのだろうか。
昔、司法修習生の時、小学校の校長(男性)と、その小学校勤務の教師(女性)を、女性教師の夫が訴えていた民事訴訟を見学したことがあった。校長が仲人になって、その夫婦は結婚したのだが、校長と女性教師が、なぜか親密で、一緒にこたつ布団(記憶が曖昧だが)に入ったところを写した写真が証拠で出ていた(どちらかの家にいた子供が、面白半分で写したとか)。
決定的な場面まで押さえられていたわけではないので、担当裁判官が悩んでいたが、どういう結論になったのだろうか。

「刑事訴訟法講義」(池田修・前田雅英)

http://esbooks.yahoo.co.jp/books/detail?accd=31395518

弁護士会館の地下の書店にあったので、早速買って、ぱらぱらと少し読みました。
感想。体裁、内容ともに読みやすい。判例の引用が丁寧。実務的(著者のうち池田氏が裁判官)。被疑者の取調受忍義務を肯定するなど、従来の、学者が書いた教科書とは、ちょっと違う。
個人的には、おすすめできる本ではないかと思いました。

winny開発者の刑事責任

幇助責任を問われようとしている開発者が、正犯(直接の利用者)と面識がないことが、刑事責任を否定する根拠の一つとして、指摘されることがあります。6月28日のワークショップで壇弁護士が指摘していましたし、甲南大学法科大学院の園田教授も、先日、新聞掲載のご意見の中で、その点を指摘されていたと記憶しています。
ただ、正犯と幇助犯が相互にその存在を知らないまま、幇助犯が一方的に幇助行為に及ぶという、「片面的幇助」は、可罰的という考え方が有力です。共犯(幇助犯は共犯の一種)は、正犯を通じて法益を侵害するから処罰されるという考え方(有力説です)に立つと、相互に面識があるということは必ずしも必要ないということになります。
したがって、「面識がない」ことは、この問題の決め手までにはなりません。

楽天・三木谷浩史氏の講演(六本木ヒルズ)

1日夜、六本木ヒルズ内のアカデミーヒルズで行われた講演を聞いてきた。かなりの聴衆で、関心の高さがうかがわれた。テーマは「楽天グループの未来戦略」。特段、目新しい内容はなかったが、ご本人から直接聞くと、活字で読むよりインパクトが違う。
楽天社員の求められるものとして、

1 マインド、コミュニケーション能力、リーダーシップ
2 ナレッジスキル(英語、IT知識、簿記等)
3 ヴィジョン構築能力(世界的視野に立つことが重要)

があげられ、これらの能力を有し「自走できる者」が求められる、とされていたが、普遍性のある条件である。