大和但馬屋日記

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2004-08-28

[][][]第14戦ベルギーGPフリー走行三回目

悪天候、とくに濃霧のため救護ヘリが出動できず、このため十五分刻みでセッション開始が延期され、四十五分遅れが決定した時点で当セッションはキャンセルとなった。

[][][]第14戦ベルギーGPフリー走行四回目

状況は変らず。まずセッション開始の十五分遅延、そこからさらに十分の遅延の発表があった。さらに五分の遅延。大丈夫だろうか。

セッション開始、与えられた時間はわずか十五分。ウェットコンディションを確かめるため、続々コースイン‥‥ザウバーと琢磨以外。おーい。あ、琢磨出た。

各車エクストリーム・ウェットタイヤを装着とのことで相当なヘビーウェットの様だ。パニスがコース上でストップか? いや、復帰した模様。

残り二分でブルーニのクラッシュにより赤旗中断、これでセッションは事実上終了。ブルーニは無事。

やあ、ひどい午前中だったな。

2004年第14戦 ベルギーGPフリー走行四回目結果

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム トップとの差
1 R・バリチェッロ フェラーリ BS 1'57.085 214.398km/h
2 M・シューマッハー フェラーリ BS 1'57.906 +0'00.821
3 K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi 1'57.975 +0'00.890
4 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS 1'58.138 +0'01.053
5 D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi 1'58.434 +0'01.349
6 F・マッサ ザウバーペトロナス BS 1'58.864 +0'01.779
7 J・バトン BARホンダ Mi 1'59.182 +0'02.097
8 J・トゥルーリ ルノー Mi 1'59.519 +0'02.434
9 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 2'00.088 +0'03.003
10 F・アロンソ ルノー Mi 2'01.475 +0'04.390
11 R・ゾンタ トヨタ Mi 2'02.175 +0'05.090
12 C・クリエン ジャガーコスワース Mi 2'02.411 +0'05.326
13 M・ウェバー ジャガーコスワース Mi 2'02.501 +0'05.416
14 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi 2'02.559 +0'05.474
15 O・パニス トヨタ Mi 2'02.592 +0'05.507
16 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS 2'03.556 +0'06.471
17 G・パンターノ ジョーダンフォード BS 2'04.131 +0'07.046
18 G・ブルーニ ミナルディコスワース BS 2'05.485 +0'08.400
19 A・ピッツォニア ウィリアムズBMW Mi 2'07.337 +0'10.252
20 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS 2'09.428 +0'12.343

[][][]公式予選一回目(8/28) 天候:(雨/ウェット)

路面は相当に濡れていて、当然ウェット宣言が出されている。しかし日曜は雨が降らないと予想されているため、各車とも基本セッティングはドライで行くそうだ。

マイケルのタイムは1'53.755、これに後続が追いつけない。とくに二セクで大幅に遅れを取るミシュラン勢、やはりタイヤの差は大きい様だ。ほとんど走った順に順位が落ちていく。路面状況も悪化しているのか。

フィジケラ、やはり二セクがミシュラン勢よりずつと速い。1'56.068だがここまでのミシュラン勢を下した。

十一番目に走行のパニスでついにタイムは二分オーバー。ここでセッション開始三十分が過ぎ、二時からの本予選というスケジュールには厳しそう。

ハイドフェルトはわずかにパニスを上回った。ここでもタイヤの効果は表れた。バウムガルトナーまでがパニスを上回った。いやお見事。

トゥルーリの走りを見てると、ルノーのTCSが変な音出してるな。やはり他とは違うシステムなのだろう。ウェットだとそれがよく分る。

ゾンタがスピンアウト、復帰はしたもののアタックは中止。

マッサが僅差でフィジケラを抜いて三番手に。うーん、凄いぞブリヂストン

最後はライコネン、さて。一セクのタイムが出なかった。トランスポンダが壊れたか、中間タイムが全く分らなかったが記録は1'55.371、ミシュラン勢としては抜群の速さ、さすがはフィンランド人。

本予選の天候次第でどうなるかが全く読めないが、タイヤ差は大きいぞ。ミシュランに勝機はあるか。

2004年第14戦 ベルギーGP公式予選一回目結果

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム トップとの差
1 M・シューマッハー フェラーリ BS 1'53.755 220.674km/h
2 R・バリチェッロ フェラーリ BS 1'54.913 +0'01.158
3 K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi 1'55.371 +0'01.616
4 F・マッサ ザウバーペトロナス BS 1'56.057 +0'02.302
5 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS 1'56.068 +0'02.313
6 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi 1'56.842 +0'03.087
7 D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi 1'56.994 +0'03.239
8 F・アロンソ ルノー Mi 1'58.242 +0'04.487
9 J・トゥルーリ ルノー Mi 1'58.606 +0'04.851
10 J・バトン BARホンダ Mi 1'58.837 +0'05.082
11 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 1'58.929 +0'05.174
12 A・ピッツォニア ウィリアムズBMW Mi 1'59.100 +0'05.345
13 M・ウェバー ジャガーコスワース Mi 1'59.437 +0'05.682
14 G・パンターノ ジョーダンフォード BS 1'59.442 +0'05.687
15 C・クリエン ジャガーコスワース Mi 1'59.997 +0'06.242
16 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS 2'00.166 +0'06.411
17 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS 2'01.195 +0'07.440
18 O・パニス トヨタ Mi 2'01.472 +0'07.717
19 G・ブルーニ ミナルディコスワース BS 2'03.226 +0'09.471
- R・ゾンタ トヨタ Mi - -

[][][]公式予選二回目(8/28) 天候:(雨/ウェット)

  1. ゾンタ、スペアカーに乗換えて2'03.895。
  2. ブルーニ、2'02.651。
  3. パニス、1'59.552。
  4. バウムガルトナー、2'03.303。
  5. ハイドフェルト、2'02.645。雨が強くなってきたらしい。
  6. クリエン、2'01.246。
  7. パンターノ、2'03.833。
  8. ウェバー、1'58.729。さすが、というべきか。
  9. ピッツォニア、2'01.447。厳しい。
  10. 佐藤、2'01.813。ますます厳しい。
  11. バトン、2'00.237。やはり二セクで大きく遅れた。BARのここの遅さは致命的だな。
  12. トゥルーリ、タイカを軽いウェットに換えてきた。これで行けるコンディションなのか。速い、速いぞ。1'56.232。作戦成功。
  13. アロンソも同じタイヤ。1'56.686。
  14. クルサードも軽い方のタイヤだ。1'57.990。
  15. モントヤ、やはり軽いウェットで出たが、また雨足が強くなってきた様で、1'59.681。ついてない。
  16. フィジケラ、1'58.040。ヘビーウェット勢の中では最速四番手。
  17. マッサ、1'59.008。
  18. ライコネン、やはりタイムが表示されない。1'59.635、やはりコンディション的にこれが限界。
  19. バリチェッロ、二セク最速を叩き出しながらもバスストップでミスしてしまい、1'58.175。
  20. M・シューマッハー、1'56.304、わずかにトゥルーリには及ばず。

マイケルの前に立ちはだかるのは何故かトゥルーリ。気まぐれな天候のいたづらのためとはいえ、面白いことになった。

決勝はドライと言われているが、どうなることか。マイケルの連勝記録が続くか止まるか、目が離せない。

2004年第14戦
ベルギーGP公式予選二回目結果

順位 ドライバー チーム タイヤ タイム トップとの差
1 J・トゥルーリ ルノー Mi 1'56.232 215.972km/h
2 M・シューマッハー フェラーリ BS 1'56.304 +0'00.072
3 F・アロンソ ルノー Mi 1'56.686 +0'00.454
4 D・クルサード マクラーレンメルセデス Mi 1'57.990 +0'01.758
5 G・フィジケラ ザウバーペトロナス BS 1'58.040 +0'01.808
6 R・バリチェッロ フェラーリ BS 1'58.175 +0'01.943
7 M・ウェバー ジャガーコスワース Mi 1'58.729 +0'02.497
8 F・マッサ ザウバーペトロナス BS 1'59.008 +0'02.776
9 O・パニス トヨタ Mi 1'59.552 +0'03.320
10 K・ライコネン マクラーレンメルセデス Mi 1'59.635 +0'03.403
11 J・P・モントヤ ウィリアムズBMW Mi 1'59.681 +0'03.449
12 J・バトン BARホンダ Mi 2'00.237 +0'04.005
13 C・クリエン ジャガーコスワース Mi 2'01.246 +0'05.014
14 A・ピッツォニア ウィリアムズBMW Mi 2'01.447 +0'05.215
15 佐藤琢磨 BARホンダ Mi 2'01.813 +0'05.581
16 N・ハイドフェルト ジョーダンフォード BS 2'02.645 +0'06.413
17 G・ブルーニ ミナルディコスワース BS 2'02.651 +0'06.419
18 Z・バウムガルトナー ミナルディコスワース BS 2'03.303 +0'07.071
19 G・パンターノ ジョーダンフォード BS 2'03.833 +0'07.601
20 R・ゾンタ トヨタ Mi 2'03.895 +0'07.663

うるさい

DynabookSS3500の冷却ファンが回るとガチャガチャガチャガチャ音が鳴る。軸が歪んだかベアリングが逝つたかファンブレードが破損したか何かが当つてるのかしらんが、ともかくガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャうるせえ。黙れ。
さういへばデスクトップ機も一年ほど前は似た様な感じだつたが、ここ数箇月は静かになつてゐるな。忘れてた。
てえことはあれだ、「放つとけば直る」。

ゴジラ×大統領

はてなダイアリークラブ:リスト::映画の中の大統領に「ディープインパクト」を加へておいた。
ところでトライスター版「GODZILLA」に大統領つて登場したかどうかが思ひ出せなかつたりするのでまたid:roverさんに念を送つてみる。
あと、「ルパンVS複製人間」とかつてアリですかね>id:manpukuyaさん

譬へ話について

先日もさうだけど、折に触れて「譬へ話はよくない」といふことを書いてゐる。
丁度id:yskszk:20040827にて触れられてゐることが、「ジャーゴン」を「譬へ話」に置換へるとそのまま私の主張したいことに重なるので、引用してみる。

初心者には理解しづらい事柄を簡潔に表現するには、たしかにジャーゴンは便利だ。しかしその場合も、「掲示板やブログのコメント欄で、意味不明な投稿や個人攻撃を目的とした投稿を繰り返すひとを、俗に『荒らし』と呼んでいます」のように、まずジャーゴンの指し示す対象を明示し、その後も「いわゆる『荒らし』は」のように、カギカッコ付きで表記するのが望ましい。

譬へ話でもこれは全くその通りで、「まづ対象を明示する」といふのが大原則であるべきだと思ふ。「AをBするのはCである。それはDをEするようなものだ。」といつた具合に、まづ主張したいことを述べてから、あくまで理解を助けるために譬へ話を付け加へるべきなのだ。それをすつ飛ばして「AをEするのはCである」とか「AはDである」とやつてしまふと*1、書き手としてはスマートで格好良い感じがするが、意図が読者に正しく伝はる可能性は確実に減じる。解釈を読者に委ねるのが望ましい文芸の世界ならばそれで全く問題はないけれども、読者に自分の意図を伝へる目的の文章でこれをやるのは控へ目に言つて効率が悪いし、極論すれば読者を意図的に眩惑するための悪質な方法ともなり得る。
それに、「AをBするのはCである。それはDをEするようなものだ。」式に主題と譬へ話を対比させるのを怠らなければ、その譬へ話が本当に状況にマッチするかどうかも自分でチェックできる。経験上、譬へ話だけしかない文章の場合、譬へそのものが的外れである確率が比較的高い様にも思はれる。しかし書いてゐる本人はスマートで格好いい自分に酔つてゐるから、多くの場合それに気付けない。文章の信頼性を上げたいならば*2、できるだけ譬へ話に頼らずにわかりやすく主題を伝へる気遣ひをした方が良い。といふか、すべきだ。もしもさういふ場合にあからさまな暗喩や「AはDである」式の言ひ切りが含まれる場合、つまり言外に含みを持たせてゐるやうな場合、その「含み」が悪意として受け取られる可能性が無視できないので注意が必要だ。逆に言へば、読者の神経を逆撫でしたければこれらの手法は極めて有効となる。その場合、譬へが的外れであつても一向に構はないわけであり。
くどくど書いたが、少なくともオレは気を付けることにしよう。
AとBとCの話をしてゐたはずが、いつの間にかDがEすることの是非を巡る議論になつてしまふやうな例もよく目にするが、といふか譬へ話による弊害のほとんどはこれのやうな気もするが、それはさすがに問題外としたい。

*1:アルファベットは先の例示に呼応している

*2:信頼性が求められる場合において

譬へ話をする心理

さらに考へてみた。人はなぜ大事な局面で譬へ話をするのか。

  1. 相手の理解力を低く見積つてゐる
  2. 自分の博識さをアピールしようとしてゐる
  3. 既に社会的合意が出来上つてゐる物事に言寄せて自説を正当化しようとしてゐる
  4. 似て非なるものを持ち出して本質から目を逸らさうとしてゐる
  5. 単なる修辞

どれをとつてもろくなものでないな。もちろん、サービス精神の露はれといふ場合もある*1。一方で日本人の「本質をズバリ突くのは野暮の極み、表現はなるべく婉曲に」といふ心性も大きく働いてゐるはずで、これは個人レベルではともかく社会的には永遠に拭へないだらう。
そんなこんなで、やはり注意が必要である、と。

*1:が、それは文芸とかエンターテインメントとかの方に留めおくべきだらう