当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

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はてなのクリエイティブ・コモンズ対応続報

以前、はてなダイアリーのクリエイティブ・コモンズ・ライセンス対応はいつになったら答えが出るのかと書いたところ、6月8日のはてなアイデアミーティングで反応があった。

冒頭から idea:324 に言及しているが、id:riko さんによる説明の論旨は以下の二点。

  1. ログのクリエイティブ・コモンズ・ライセンスでの公開は CC の普及目的ではなく、はてなサービスの CC 対応とは別問題
  2. 現状このアイデアに対応したところでそれほどユーザに活用されないのではないか

ということで、却下ではないが引き続き検討ステータスに置かれるとのこと。

ワタシにしても別に「普及」目的なんかじゃないんだけどね(エヴァンジェリスト気取りじゃあるまいし)。

CC 対応表示用 HTML コードに RDF メタデータが付かなくなった時点で、実ははてなダイアリーに関しては問題は解決していると言えるのかもしれない(XHTML でないと、そのままコードを入れただけでは Validator でエラーが出るという問題は残ってるが)。むしろはてなフォトライフの対応のほうが重要だろう(前回、ワタシははてなダイアリーに限定した書き方をしたが、idea:324 が出された時点で確かフォトライフも始まっていており、提案者の意図にはそれも含まれていたと考えられる)。

画像サービスの CC 対応の成果は Flickr を見れば分かるし、あと国内動画サービスが軒並み CC に対応しているのを考えると言いたいことはあるけど、もうでーでもいいや。

あと今日の画像は Wikimedia Commons より。

ニコラス・カー曰く「オープンソースは群集の無知(Ignorance of Crowds)」

Nicholas G. Carr 先生が、The Ignorance of Crowds という、また論議を呼ぶような文章を書いている。

このタイトルは言うまでもなく、Wisdom of crowds のもじりで、オープンソースは「群集の英知」ではなく「群集の無知」というわけだ。

ただ実際の文章はもう少し穏当で、オープンソースイノベーションの重要な役割を果たしうるが、限界があるのも知れよといったもの。でも、それ自体がオープンソースソフトウェアじゃない Wikipedia を反証に使われてもなぁ。

これに対して OSI 代表の Michael Tiemann は、ニコラス・カーの主張はいつも半分は正しいんだけどね、と反論エントリを書いている。

でも、エリック・レイモンドが「伽藍とバザール」を発表して10年になるんだね。

特許審査プロセスをオープン化するPeer to Patentプロジェクトが今週本格始動

GroklawThe Peer to Patent Project が今週15日に活動を開始することを知る。

これは特許審査プロセスをオープン化し、集合知を持ち込むことを目指したもので……あれ? これって大分前に話題になってなかったっけ?

調べてみたら梅田望夫さんのブログで昨年8月に取り上げられていた。

どうしてここまで時間がかかったのかはよく分からないが、いずれにしても Groklaw が図示するようにゴキブリのような特許はちゃんと先行例で殺される世界に近づくことを願う。

あと Peer to Patent Project のコンテンツは Creative Commons ライセンスで公開されるのね。

[2007年8月17日追記]Open Tech Press に Peer-to-Patent についての記事が公開されている。

「レオナルド・ダ・ヴィンチの旅日記」ブログが始まっていた

たまたま知ったブログだけど、レオナルド・ダ・ヴィンチが2007年の日本を訪れたという設定は面白いね。これからどういう展開になるのだろう。

これは excite ブログによる企画なのだろうけど、これは何かと連動しているのかな? ブログサービスが仕掛けるこの手の企画をまとめたページが欲しいな(まとめサイト脳)。

IT業界における「ユーザ」という言葉の弊害

以前クラッシュのトリビュートアルバムの話で取り上げた Release 2.0 編集長の Jimmy Guterman が、Don't Call Me a User! という文章で、「ユーザ」という言葉にかわる言葉はないかと問いかけている。

「顧客をユーザと称する業界なんて二つしかない。ハイテク業界と麻薬業界だ」という文章には笑ってしまったが、これを読んで思い出したのは、Hacknot の User Is A Four Letter Word である。
二つの文章の論点は違うのだが、いずれも IT 業界で何かと使われる「ユーザ」という言葉の弊害を説いているところは共通している。

その界隈で当たり前のように使っている言葉も、少し立ち位置を変えるとヘンに思えることはよくあるが、そういう言葉の問い直しを時に行う必要があるのだろう。

ピーター・バラカンの名著『魂(ソウル)のゆくえ』が増補改訂版で復刊される!

こないだお伝えしたピーター・バラカンのジェームス・ブラウン追悼トークショーにおいて、絶版になっている彼の名著『魂(ソウル)のゆくえ』が復刊されるというアナウンスがあったそうだ。

復刊を願う文章を当方が書いたのが YAMDAS Project 開始まもない今から8年以上前で、ほぼ諦めていたというのもあるし、しかも単なる復刊でなくしっかり増補改訂されるみたいなのでとにかく嬉しい。

版元は株式会社アルテスパブリッシング、刊行は夏中の予定とのこと。

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